東方妖々夢 〜 妖々音樂館


No.1 妖々夢 〜 Snow or Cherry Petal

 タイトル画面テーマです。
 前作のタイトル曲のイメージを引きずりつつ、和風に和風に。
 この曲、「これから弾幕の嵐!」って雰囲気を完全に削ぎます。
 正直、あっても無くても良さそうな曲だったりするんですが、
 高揚する弾幕魂をここでなだめる役割を果たしています(笑)


  タイトル曲ですから、しんみり。
  幻想郷に降り注ぐは、雪か桜か。
  そういう思いをこめた曲名です。



No.2 無何有の郷 〜 Deep Mountain

 1面テーマです。
 曲名(何か有るという事が無い)通り、手付かずの自然をイメージ
 してあります。でもそこはそれ、個人的に異様に癒し系だったりす
 るのも嫌ですので、小気味良い程度の軽快さに仕上げました。
 でも、爽やかさは皆無です(^^;


  無何有の郷(むかうのきょう)。
  一言で言えば人里はなれた山奥です(笑)



No.3 クリスタライズシルバー

 レティ・ホワイトロックのテーマです。
 (この曲に限らず)私の曲は露骨でない和洋折衷を目指しています
 1面ボスなのですんごく短い曲ですが、この世界観の入り口として
 思うがままに表現してみました。
 ストレートな曲なのに、どのジャンルにも当てはまらない不思議な
 曲です


  白銀の雪の結晶のイメージで。
  決して銀の結晶ではありません。



No.4 遠野幻想物語

 2面テーマです。
 これはー、変な曲です。はい。
 民族色高い曲を創る予定だったのですが、落ち着きすぎて中途半端に
 民族風。曲名通り、遠野郷をイメージしています。
 昔は日本にもこんな所が存在したんだなぁ、程度にレトロなメロディ
 にしてみたつもりです。


  日本の山奥というと、柳田翁を思い浮かべてしまいます。
  アカデミックなのかオカルトなのか、ってくらいが良いんでしょうね。



No.5 ティアオイエツォン(withered leaf)

 橙(チェン)のテーマです。
 元気な妖怪少女のイメージで作曲しました。何の迷いも無くアドリブ
 的に作曲した曲です。あんまひねった事すると、狙いすぎておかしく
 なる事が良くわかったので(汗)、即興的に弾いたメロディで創ってみ
 ました。それはもうお酒を大量に嗜んで...
  これはこれで自分に素直な曲です(^^;


  枯葉色です。冬というよりは秋。
  私にとって猫は秋のイメージがあります。
  過酷な冬も夏も越せない、春の瑞々しさも猫に合わない。
  そんなイメージが。



No.6 ブクレシュティの人形師

 3面テーマです。いきなりもう終盤か?と感じさせる曲ですね。
 実は、今回体験版を先行発表するので、中途半端な体験版にしない為
 にゲームの1回目の節目を3面に持って来る事にしました。
 なので、若干シリアス目な曲を目指してみました。
 とはいいつつ、実は最も昔の私っぽい曲です。その為、多分そう感じ
 るのは私だけでしょうが、懐かしさを覚えます。


  アリスは色んな地方の人形を所持しています。
  本当は土偶とか兵馬俑とか出したかったですね。



No.7 人形裁判 〜 人の形弄びし少女

 アリス・マーガトロイドのテーマです。
 アリスはシリーズ的にちょっと特別なキャラなので、気合入れて作曲
 しました(て言うと、他の曲は手を抜いてるみたいですが)
 戦闘の切羽詰まった感の中にも、お互い心に余裕が見える程度な曲を
 目指しています。この心の余裕こそが彼女達の美徳なのです。
  ・・・(美徳は)ゴスロリ、じゃないですよ(笑)


  森の中とかに壊れかけた人形が捨ててあると、ちょっとぞっとします。
  あれは、人形だからなんでしょうね。
  森の中に壊れかけた人間が捨ててあっても、ぞっとはしません。ただの
  死体遺棄だし、人形遺棄よりずっと理由も予想しやすいです。



No.8 天空の花の都

 4面テーマです。和風より中華風。過激で素敵な雲の上です。
 4面から、ようやく本当の妖々夢の始まりとなっている為、4面だけ
 圧倒的に長いステージになっています。
 かつて、こんなに激しくも切ない曲で成層圏(そんなに高くありませ
 ん)突入があっただろうか。
 西遊記をイメージして作曲しています。全然関係無いけど。


  空中には私たちが気が付かないうちに、いっぱい庭園や都市、城、島、
  といったものが出来ています。
  実は私たちが知らないだけで、天空は飽和状態なのかもしれません。
  安易に旅客機など飛ばすべきでは無いのです(←高所恐怖症)



No.9 幽霊楽団 〜 Phantom Ensemble

 プリズムリバー三姉妹のテーマです。
 とにかく、明るく楽しく演奏している様な曲を創ったつもりです。
 お祭りや騒がしい事が大好きな、能天気な三姉妹の勢いに任せた演奏
 のつもり。サビはヴァイオリン、トランペット、キーボードと三人が
 思うが侭に演奏しています。ごった煮。


  幽霊アンサンブル。
  ちなみに、騒霊と我々日本人が考える幽霊とは割と別物だったりします。
  外国では、もっともつまらない霊の部類なんですよね。楽器を手も足も
  使わずに自由に演奏しますが、テルミンではありません。
  それに、元々楽器無しでも音が出せそうなのに、楽器を使用します。
  そういう無駄が多ければ多いほど、素敵なんですよ。そもそも幽霊自体
  が、無駄なんですから。



No.10 東方妖々夢 〜 Ancient Temple

 5面テーマです。
 精一杯の日本人に根付く懐かしさと、ほんの一寸の何者かが迫り来る
 焦燥感を出してみました。
 遠くに聞こえる笙の様な音と鐘の音が、なんとなくあの世をイメージ
 します。私だけ?


  古の寺院。
  突然、空気の温度が変わる曲です。
  もっとも、東方妖々夢という感じの曲なので、このタイトル。



No.11 広有射怪鳥事 〜 Till When?

 魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)のテーマです。
 強敵+幼さを曲で表現してみたつもりです。一番ボスっぽい曲かも。
 ギターを使いつつも、はなから、ロックを諦めています(笑)
 このサビのメロディは妖怪を彷彿させます。


  広有とは言うまでも無く、怪鳥退治で有名な隠岐次郎左衛門広有の事
  です。イメージが謎めいた妖怪、って感じだったのでこんな感じ。
  Till When? はただのダジャレなので気にせず(汗)



No.12 アルティメットトゥルース

 最終面のテーマです。
 最終面はボスを中心にするために、道中はただのつなぎです。
 曲もえらく短い曲ですが、割と爽やかで気持ちいい曲です(多分)
 ステージは、桜の海の上を高速で駆け抜けるイメージを想定していま
 したが、曲の方もそんな感じになったでしょうか?


  究極の真実。すなわち真理。
  というほど大層な曲ではありませんが・・・



NO.13 幽雅に咲かせ、墨染の桜 〜 Border of Life

 西行寺 幽々子(さいぎょうじ ゆゆこ)のテーマです。
 とにかく、東洋風でメロディアスでラストらしい曲を目指しました。
 とかなんとかいっちゃって、どう聴いてもいつもの曲です(笑)
 激しくも優雅で、力強くも儚げに、色々感じ取れる曲になったかなと


  日本語の曲名はわかりやすくて良い。
  もっともストレートな曲名です。
  何も言うことはない。
  これも、桜の魅力か・・・



No.14 ボーダーオブライフ

 ???のテーマです。
 幽々子のテーマの別バージョンです。
 ちょっとミステリアスな雰囲気が強調されています。
 曲自体は、疲れるほどにハードです(笑)


  生死の境。
  生きていることを説明するには、死んでいるものが必要である。
  だから、死なない生き物は存在し得ない。生きていなければ死ねないし、
  死なない生き物は生きてもいない。
  私は生命の実態を、この厚さ0の生死の境であると考える。



No.15 妖々跋扈

 エクストラステージのテーマです。
 東方に珍しい疾走感の強い曲(か?)です。
 ステージを見れば分りますが、テンポとノリが重要なイメージになっ
 ています。
 途中で曲調が112°程変換されますが、そこからがエクストラの始
 まりだと思ってください(笑)


  ヨーヨーバッコ。
  妖怪に始まり、あらゆる妖の者が好き勝手している世界。
  ここでは、万物の霊長である人間も、ただの小動物に過ぎない。



No.16 少女幻葬 〜 Necro-Fantasy

 八雲 藍(やくも らん)のテーマです。
 幻想より幻惑的なイメージで作曲しました。
 曲自体から、活きの良い妖怪を感じてもらえればいいかなと。
 シューティングで長期戦になるところは、繰り返しが多くて一定の調
 子の方がいい感じだと思うので、そんな感じな曲に。


  地域、風土、宗教によって、仏の色んな埋葬方法が編み出された。
  火葬、土葬、鳥葬、いまや、宇宙葬なんてものまである位。
  私は一生に一度の遺言に、「幻葬で行うこと」と書いて、困らせてや
  ろうかと企んでいる(企むな)



No.17 妖々跋扈 〜 Who done it!

 ???のテーマです。
 妖々跋扈の裏バージョンです。
 曲は殆ど変化はありませんが・・・


  Whodunit フーダニットです。
  異国語に詳しくないためよく分かりませんが、Who did it? が正しい
  使い方みたいですね。
  いきなり最後に登場して、実はこいつでした、なんてのはあり得ない
  気もしますが。



No.18 ネクロファンタジア

 八雲 紫(やくも ゆかり)のテーマです。
 藍のテーマの編曲のつもりだったけど、割と別の曲に。
 こっちの方は、禍々しい感じが少し混じっています。
 というか、キャラ自体が禍々しさの塊みたいなもんです。今までのキ
 ャラの中でも、胡散臭い風貌、信用できない性格、非常識な弾幕。
 そういうキャラの曲なので、とても胡散臭い(笑)


  Necro-Fantasia 死の幻想曲
  素敵な響き。
  生きているうちは、死を味わうことが出来ない。
  死は常に生の幻想である。



No.19 春風の夢

 エンディングのテーマです。
 ・・・だから、暗いってばさ。

 いたって平和な日常ですよ


  春風は桜を散らす風でしかない。
  寝ても覚めても、春風の事を疎ましく思うか。



No.20 さくらさくら 〜 Japanize Dream...

 スタッフロールのテーマです。
 童謡「さくらさくら」をイメージした曲です。
 割とすっきりする曲だったりします。


  さくらさくらは、良く唄われる童謡の中でも、群を抜いて日本風だと
  私は思っている。
  ただ、ひとつ気になることは、あの曲の曲名は「さくらさくら」だっ
  たのか、それとも「さくら」だったのか、はたまたもっと別名だった
  のか、思い出せない・・・