壁抜けの邪仙

  霍 青娥 − Kaku Seiga
 

名前  :霍 青娥(かく せいが)(通称:青娥 娘々(せいが にゃんにゃん))
     Kaku Seiga

種族  :邪仙
能力  :壁をすり抜けられる程度の能力


職業  :不明
所在  :人間の里など

二つ名 :壁抜けの邪仙

テーマ曲:古きユアンシェン
登場作品:東方神霊廟、弾幕アマノジャク




霍 青娥

元々は道士に憧れた人間である。

青娥が幼い頃、父親が道教にはまり彼女を置いて山に篭もってしまった。
父が残した本に興味を持った彼女は、何度も何度も本を読み返し、道士に憧れるようになった。
特に何仙姑(かせんこ:道教八仙人の一人)に憧れ、いずれ自分も仙人となり父に会うと誓った。

成長した彼女は、名家である霍家に嫁入りすることが出来た。
何一つ不自由無い生活をしていたが、道士への夢は捨てきれず、毎日鬱々と生活していた。
次第に引き籠もりがちとなり、誰とも会話しようとしなくなった。

それからさらに八年経ったある日、青娥は突然別れの言葉を言いだした。
家族は不思議に思ったが、青娥は自分の部屋でいつものように眠り、
そして二度と目覚める事はなかったのである。

それに驚いた家族は深い悲しみに暮れ、全く生気の無い彼女を埋葬した。


しかし、彼女は死んでいなかったのである。
彼女は引き籠もっていた間、本で学んで覚えた術を使い、竹の棒を自分の
姿に見せて死んだように見せかけたのだ。家族はそれを埋葬したのである。

彼女は俗世を捨て逃げ出した。そう、憧れの仙人の世界に行く為に。


――それからどの位経ったのだろう。
彼女は仙人として、ある程度の力を身に付けていた。
姿も常に若いままを保ち、不老長寿となっていた。
その為に人前では憚られる様な事も色々した。
しかしそれが天には認められず邪仙となってしまったようだ。
彼女は自分の目的の為なら家族を欺くことも厭わなかった。
そんな性格が良くなかったようである。

彼女は道教を広めるというていで、自分の力を見せびらかす事が趣味であった。
しかしこの国では自分くらいの道士や仙人も珍しくない。
そこで、仙人の居ない国に行こうと思い、まだ見ぬ東の国を目指した。
日本の事である。


当時の日本では大陸から広まったばかりの仏教と、古来からある土着神を
信仰する神道の二つの宗教が覇権を争っていた。

彼女は「これは好機」と思い、当時一番徳があると思われる豊聡耳神子に
取り入り、道教の魅力を伝えた。

政治には仏教を使って民衆を大人しくさせ、権力者は道教で超人的な力を
身に付けるといい、そう吹き込んだのだ。

道教は自然崇拝、多神教である為、権力者を神々の末裔とする神道との相性は良い。
しかも最終目的は不老不死であり、権力者にとってストイックな仏教よりも魅力的なものだった。
神子は少し考えた後、その案を本来宗教敵であった物部氏に話を持っていったのだ。

「東方神霊廟」より



壁抜けの鑿

かんざし代わりに髪の毛に挿している物。
どんな壁でも瞬時に穴を空けることが出来る。
空いた穴は僅かな時間で跡形も無く元に戻る。

「求聞口授」より



その他

強い人間に惹かれる癖がある。
羽衣は安物の模様。

「東方神霊廟」より




スペルカード

東方神霊廟
Easy・Normal
邪符「ヤンシャオグイ」(Normalのみ)
入魔「ゾウフォルゥモォ」
降霊「死人タンキー」
道符「タオ胎動」

Hard・Lunatic
邪符「グーフンイエグイ」
入魔「ゾウフォルゥモォ」
通霊「トンリン芳香」
道符「タオ胎動」

OVERDRIVE
道符「TAO胎動 〜道〜」


弾幕アマノジャク
入魔「過剰ゾウフォルゥモォ」
仙術「ウォールランナー」
仙術「壁抜けワームホール」




スクリーンショット: -表情-  -スペルカットイン-