霧雨 魔理沙 Story Mode
高 | |
湿 | |
の | |
夏 |
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困ったもんだ 雨続きで洗濯も出来やしない |
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梅雨が明けてから一向に雨の止む気配がないぜ |
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それでよく梅雨が明けたって判ったのね |
アリス・マーガトロイド Alice Margatroid |
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おお、いつの間にこんな所に |
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あ、まただわ…… |
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最近雹が降ってばかりで洗濯も出来やしない |
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これは珍しい、雹が降ってくるなんて |
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本来ならね でも今年は梅雨が明けてから雹ばかり…… |
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それでよく梅雨が明けたって判ったな |
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あんたみたいに馬鹿じゃないからね |
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判ったぜ |
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お前が森の湿度を上げてたんだろ? |
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何の為に? |
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知るか 倒してからじっくりと聞いてやるぜ |
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じゃないな 雹より雨の方が問題だ |
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雹だって問題よ |
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また雨が降ってきたな…… |
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つまり私にお天道様を取り戻しに行けと この雨は言っているんだな? |
お | |
天 | |
道 | |
様 | |
は | |
何 | |
処 | |
に |
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雨乞いはよく聞くけど その反対はどうすればいいんだ? |
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まさか照る照る坊主なんて迷信を信じる訳にも 行かないし |
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居るかしら? |
博麗 霊夢 Reimu Hakurei |
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今は居ないぜ |
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そう、って目の前に居るじゃない |
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おお? 私はお天道様はここには居ないと言ったんだが |
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お前が来たらあっさりと晴れたな |
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最近は日照り続きだからね |
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このままじゃ植物だって枯れちゃうわよ |
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この森を見てみろよ 雨続きでこのままじゃ森が腐っちまうぜ |
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そんな事知らないわよ |
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そうか、判ったぜ |
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お前がお天道様だろ お前がサボってるから天気が悪いんだな? |
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何で闘うのか判らないけど…… 今朝の地震は大丈夫だったの? |
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地震? 特に何も感じなかったぜ |
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そんな筈は…… だって神社が壊れる位の地震だったのに |
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そこの魔法使いは何も判っていない |
鈴仙・優曇華院・イナバ Reisen U Inaba |
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なんだなんだ? 今日はこの店始めて以来の千客万来だな |
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店なんてやってたの? |
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実はやっていたんだけどな 最近は不景気でねぇ |
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それはともかく、今恐ろしいことが起きようとしている のに、貴方と来たら |
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さっきまで晴れてたのに天気がおかしくなってきたぜ 恐ろしい事ってこれか? |
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違う違う、地震の事よ |
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地震ならもう起きたけどね 今朝の朝一に |
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え?今朝は何も感じなかったけど…… |
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ま、起きるとしたらそんなに 小さな地震じゃないと思うんだけど |
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何でそんな事が判るんだよ |
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ふん、付いてきなさい |
緋 | |
色 | |
の | |
雲 |
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ここならよく見えるでしょ? 妖怪の山に掛かった雲が |
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あまり天気が良くなくて良く見えないが |
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不自然な色の雲、不自然な天候 これが何を意味するのかというと―― |
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ああもうどうでも良いぜ 私は晴れて暑い夏を取り戻したいだけだ |
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折角説明しようと思ったのに |
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また雨が降ってきたな |
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どうやら私一人だと雨が降るのかも知れん |
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実は雨女だったのか…… |
そ | |
こ | |
に | |
あ | |
る | |
山 |
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凄い事に気が付いたぜ |
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雲の上まで行けば確実に晴れている筈だ このまま山を登れば |
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必ずお天道様にあえるって訳だ |
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…… |
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……天気が荒れてきたけど 負けるもんか。目指せ雲の上 |
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誰かが山に入ってきたって報告があったと思ったら またあんたなの? |
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嵐の中偵察ご苦労様 |
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何よ偉そうに |
射命丸 文 Aya Syameimaru |
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天狗の私が言うのも何だけど ここの所風が強くてねぇ |
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どんな事しても収まらないのよこれが |
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何処も天気に悩んでいるのは同じなんだな |
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でも、風の神様にお願いすればいいんじゃん? |
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それが、どうやら風が吹いているのは 私の周りだけみたいで…… |
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ほほう |
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ま、私はこれから雨のない世界へ 旅立つつもりだがな |
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どうやって? |
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山を登って雲の上まで行くんだよ |
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それでどうやって? |
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どうやって天狗の目をかいくぐって登るのかしら? |
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さあ行くぜ そこに山があるんだからな |
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覚悟して山を登りなさい |
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大丈夫だ、今回は山はただの通過点だからな |
未 | |
来 | |
の | |
雲 | |
上 |
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雲の中は荒れているが、これを超えれば―― |
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まってろよ 私の雨のない世界! |
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鯉は滝を登り龍となり 龍は雷雲の中で成長する |
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この雲を泳ぐ人間が居るなんて
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そんな貴方は何者かしら?
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おお? 何か障害物っぽい奴が現れたな |
永江 衣玖 Iku Nagae |
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私は貴方に対して邪魔も何もしません |
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ただ幻想郷の未来を憂え そして警告するだけです |
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邪魔しないのならさよならだ 邪魔したな |
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貴方は何故雲を超えようとしているのです? |
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いつまで経っても晴れないからだよ どうやら私の周りだけらしいんだが |
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それで、雲を超えてどうしようというのです |
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さあな ただ、雲の上なら雨は降らんだろう? |
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驚くほど単純な思考…… |
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確かに雲の上なら雨は降らないでしょう |
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しかし、地上に戻ればそれも終わり |
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貴方はそのまま雲の上で暮らすつもり? |
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ふっ、私は馬鹿じゃないぜ |
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天候を操る異変を起こしている奴が居るのだとしたら 犯人は天候の変化のない場所にいる |
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私はそいつを潰して 晴れた暑い夏を取り戻すつもりだぜ |
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そうですか、天候がそんなおかしな事に なっているなんて知りませんでした |
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私はずっと雲の中にいるから 天候は変化が無いですし |
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……そして、犯人も見つけたぜ! |
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勝った! これで晴れる! |
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そんな訳がありません |
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私なんか倒したところで幻想郷の悲劇の未来は 何も変わらないのです。 |
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なんだよ、さっきから未来未来って |
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幻想郷に、 近いうちに壊滅的な地震が起こります |
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……そういえば誰かもそんな事言ってたな |
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……って!? 霊夢は今朝地震があったっていってたぞ? |
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もしかしたらそれも予兆かも知れませんね |
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なんってこった 地震が起きたら商売道具がめちゃくちゃになるぜ |
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何とかならないのか? |
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私には地震を鎮める力はありません ただ |
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ただ? |
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この雲の上に地震を鎮める事の出来る お方がいます…… |
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間違いない、私の目的地は雲の上だ 全てにおいて間違いは無かった |
天 | |
地 | の |
の | 娘 |
神 | 、 |
、 | |
人 | |
の | |
心 |
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ほれ見た事か |
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雲の上はこんなにも天気が良い |
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やっと来てくれたのね |
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誰だ? |
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私は天界に住む比那名居の人 |
比那名居 天子 Hinanai Tenshi |
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お前か? 色々やってくれたのは |
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色々、じゃあよく判らないけど 間違いない |
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何をやったんだよ |
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貴方の気質は湿った重い物なのね |
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私はみんなの気質を緋色の霧にして集めてたわ |
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その霧は天へ昇り緋色の雲を作り出した |
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狂おしく美しい夏だったでしょ? |
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趣味悪い奴が多すぎるぜ この世の中 |
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緋色の雲は地異を起こす天の奇跡なの |
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この私の緋想の剣で人の気質の 具現である緋色の雲を集めて― |
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大地を揺るがすの |
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わっ地震!? 何かよく判らんがお前が起こしたのか? |
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何を聞いていたのよ |
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何を言っているのかよく判らなかった |
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でも地震は困る 家が耐震構造になっていないからな |
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さて、別に私だって幻想郷に大地震を起こしたい 訳じゃないの |
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天人の生活は退屈でねぇ 私だって地上のみんなみたいに遊びたいのよ |
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だから、こうやって地震の予兆を見せていれば 誰かが私を止めにくると思ってね |
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そこでやってきたのが貴方 |
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でも、貴方が私を満足させてくれる人間? |
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どうにもこうにも頼りがないわ |
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ああ? いちいち癪に触る奴だな |
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私はお前の企み通りおびき寄せられたって言うのか? |
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残念だが、地震の事はついさっき聞いたばかりだ 私の目的は |
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天気の事でしょ? 貴方の周りばかりずっと雨だから |
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うんにゃ そこに山があるから登ってきたのだ |
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まあいいや でも、私を放っておくと貴方の家も倒壊するわよ? |
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でもな、登山中に人とすれ違ったら |
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挨拶するのが決まりってもんだぜ! |
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そう、それでいいのよ |
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貴方達は異変を見つけて解決していれば良いの |
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それが妖怪達にとっても嬉しい事なのだから |
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そっちから来ないならこっちからも行かないぜ? |
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ふふふ、貴方の湿った霧雨の天気 私の光り輝く天気と比べるが良いわ! |