| 異 | |
| 変 | |
| が | |
| 起 | |
| こ | |
| る | |
| 前 | |
| に |
|
|
何よ、私を呼びつけておいて出迎えもないの？ |
|
|
お、やっと来たか |
|
霧雨の魔法使い 霧雨 魔理沙 Marisa Kirisame |
 |
|
|
ちょっと気になる事があったんで呼んだんだ もしかして異変の予兆じゃないかと |
|
|
何？ |
|
|
最近気温が低いじゃん それにいつまで経っても降り止まぬ…… |
|
|
……あれ？ 晴れてるな |
|
|
だから何よ！ |
|
|
いや、ここの所不自然な天気だったもんで ちょっとお前に注意して貰おうと思ったんだが |
|
|
しとしと降る雨は止まないし 夏なのに気温は上がらないし…… |
|
|
あら、久しぶりに雨が降ってきたわね |
|
|
ほら、まただ こんな天気ばっかだから気温が上がらないんだ |
|
|
この雨、何か不自然だと思わないか？ |
|
|
冷夏って言いたいの？ |
|
|
あいにく、私も暇じゃないんでね そんなありきたりな変化は放っておく事にしたの |
|
|
そうか……じゃ、私が調査に出るか |
|
|
でも、抜け駆けは許さないわ！ |
|
|
まだ何も起きてないんだから あんたは大人しくしてなさい |
|
|
うーむ 今日は天気がころころ変わるな |
|
|
こんなに暑くならないんじゃ 秋の食べ物が心配だぜ |
|
|
……異変の予兆だとか言って、 暇だっただけっぽいわね |
| 雹 | |
| 害 | |
| の | |
| 森 |
|
|
迷いの竹林より魔法の森の方が迷いやすい気がする |
|
|
帰り道はこっちであってたっけ？ |
|
|
おや珍しい顔 |
|
雹の人形遣い アリス・マーガトロイド Alice Margatroid |
 |
|
|
あ、ちょうどいいところに…… って |
|
|
もしかして雹？ |
|
|
丁度いいところって、道に迷ったのね？ |
|
|
それはともかく、雹は困るわよねぇ 雹害も馬鹿にならないし…… |
|
|
あんまり雹なんて降らないけどね |
|
|
そう？ 最近、毎日雹が振るわよ？ |
|
|
魔理沙のところは雨続きって言ってたし 魔法の森全体が腐ってるんじゃない？ |
|
|
それはともかく、帰り道なんだけど…… |
|
|
道に迷ってただで帰れると思ってたの？ |
|
|
……まあいいけどね |
|
|
さ、帰り道を教えて！ |
|
|
はいはい、人形を一人付けますよ |
|
|
それにしても……この雹といい おかしな色の雲といい…… |
|
|
私の予想が当たってなければいいんだけど…… |
|
|
あんたの予想なんてどうせ当たらないから |
|
風雨の鴉 射命丸 文 Aya Syameimaru |
 |
|
|
毎度お馴染み射命丸です 新聞をお届けに…… |
|
|
おや？ こんな処にあなたがいるなんて珍しいですね |
|
|
何もネタになるような事はしてないわよ？ |
|
|
何も言ってないのに怪しい…… |
|
|
うわぁ…… 天気が荒れてきたわ |
|
|
本当、酷いもんね |
|
|
天気なんてどうでもいいのです 何か |
|
|
例えば巫女が嵐に飛ばされるとか |
|
|
喧嘩を売っているのね？ |
|
|
いえいえ、ちょいと巫女が嵐に飛ばされる絵が 思い浮かんだだけで…… |
|
|
どうでもいいけど、ここで遊ばないでくれる？ 私は雹害の調査をしたいし…… |
|
|
む |
| 最 | |
| 後 | |
| の | |
| 日 | |
| 常 |
|
|
貴方のお陰で人形の道案内なんて要らなかったわね |
|
|
道案内は天狗の得意分野ですから |
|
|
あーあ、何か大きな事件が起きないかなぁ |
|
|
貴方の言う大きな事件って例えば？ |
|
|
神社が倒壊したり巫女が下敷きになったり |
|
|
物騒な事件ばっかね |
|
|
たまには壊れてみたって、いいんじゃないの？ |
|
|
物騒なことばっかり考えているから そんな目に遭うのよ！ |
|
|
冗談ですよ冗談 |
|
|
簡単に神社が壊れる訳ないじゃないですか |
|
|
それにしても今日は雨が降ったり、雹が降ったり、 突然風が吹いたり、一日中、天気がおかしかったわね |
|
|
こういう日は、神社でおとなしくしていた方がいいかな |
|
|
それでは面白い記事は掛けません 何か動いて貰わないと…… |
|
|
何かあったら動くわよ！ 本当に神社が壊れたりしたら、ね |
緋想天本編へ、続く