伊吹 萃香 Story Mode
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妖 | |
怪 | |
の | |
山 |
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あー山登り山登り |
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妖怪の山も懐かしいねぇ |
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もっとも、昔はこんなにきな臭くなかったけどねぇ |
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あやややや ど、どうして貴方がここに? |
射命丸 文 Aya Syameimaru |
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たまには運動でもしないとねぇ |
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またまたぁ 貴方が山に来るとみんな混乱するんですよ |
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ちょっと控えて貰えると嬉しいのですが |
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別に天狗から山を取り戻そうとか 思っていないから |
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私が来ても気にせずお酒飲んでいていいよ |
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仕事中ですけどね |
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でも、そういう訳にも行かないのですよ |
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貴方が誰かに見つかってしまうと誰かが 貴方を追い出しに動かなければいけません |
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誰が来たって負けないから大丈夫 |
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違うんですよ、貴方が勝ってしまうと 大事になるのです |
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組織ってものはメンツを大切にするので…… |
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へぇ、面倒だねぇ そんなの辞めちゃったら? |
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ま、それがより心の安定をもたらしたりと、 良いところでも有るのですが |
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そんな訳で貴方は私に負けて戻るのが一番無難な 選択肢なのです |
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じゃあやってみ? |
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さて、勝ってしまった訳だけど |
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えーと何処に向かってるのですか? |
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山の上の上のずーっと上 |
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奇妙な山登りですね |
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さっきも言ったけど、天狗の生活を邪魔する 気はないよ |
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しょうがないですね 私が保証人になりますから、行っていいですよ |
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その代わり、本当に天狗との接触は避けて 下さいね |
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嘘は吐かないよ |
龍 | |
宮 | |
の | |
使 | |
い |
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なんだいこの雲は |
みんなから霧を萃めていると思ったら、 随分と雑な萃めかただねぇ |
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殆どの霧が天気となって洩れちゃってるよ |
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心を萃めて何がしたいんだか判らんが、 この程度じゃたかが知れてるねぇ |
緋色の雲の濃度は基準の三倍
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百倍までは誤差の範囲ね
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今日はまだ問題は無しっと |
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お、龍宮の使いかい 珍しいもん見たもんだ |
おわっ 誰か居たのですか? |
永江 衣玖 Iku Nagae |
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まあね |
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龍宮の使いが出てくるなんて 何か緊急事態かい? |
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え? ええ、緋色の雲の濃度が心配でして |
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まあ今のところは心配ないレベルですが…… |
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へえ。このまま雲が濃くなったら、 地震が起こるって言うんだね? |
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ま、そういう事です…… って詳しいんですね? |
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まあね |
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正体も明かさないし、怪しいですね |
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これより上は天界です |
行かない方が無難ですよ…… って言っても行くんでしょうね |
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ちょっと試させて貰います |
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ふん、龍宮の使いなんかじゃ話にならないね |
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さて、と 天界まで行ってみるかねぇ |
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一体……貴方は何者ですか? |
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そうそう、この雲の濃度、もっともっと濃くなるよ |
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え? |
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そうなったらあんたも忙しくなるだろうねぇ |
太 | |
公 | |
望 | |
の | |
釣 | |
り | |
堀 |
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天界広いねぇ |
我々は地上に住む場所を失ったというのに |
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山ですら、我々の居場所がないというのに |
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おーい出てこいよー 花も綺麗だし酒でも一杯やろうじゃん |
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まあまあそう言わずに |
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貴方はもしかして、鬼? まさかねぇ |
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鬼で何が悪い 鬼の酒は呑めないって言うのかい? |
比那名居 天子 Hinanai Tenshi |
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いえいえ、まさか地上に鬼が居るなんて 思っていなかったので |
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それで遙々天界まで何の用でしょう? |
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いやさあ、あんた みんなの心、萃めてるでしょ? |
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何が目的なのさ |
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流石、もう気付いたのですか…… 目的はというと特にないです |
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ほう? |
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貴方風に言えば、酒の肴、ですかね |
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へぇそうかい、ならいいけどさ |
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ただねぇ、 萃め方が雑で、みんな洩れちゃってるんだが |
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洩れて天気にならないと魚は釣れないからね |
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肴だけに魚、ねぇ 本当、天人は魚釣りが好きだねぇ |
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それは昔からの風習ですから ってそれで貴方は何が目的? |
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そうだねぇ、 この広い天界の一部を貸してくれないかねぇ |
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はい? |
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のんびりひなたぼっこしたり…… みんなでお酒を呑んだり…… |
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夢が広がるねぇ |
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ちょっとちょっとそんな事駄目に 決まってるでしょ? |
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では力ずくで |
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ふん、こっちが下出に出たからって 図に乗るんじゃないよ! |
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その自信が何処から出てくるのか 見極めてやる |