黒谷 ヤマメ Kurodani Yamame |
|
| -忘恩の地から吹く風- |
Stage1 幻想風穴 |
|
|
洞窟の中なのに風が凄いぜ |
|
|
（……それは地中に大きな空間が 存在する証拠） |
|
|
……耳鳴りが聞こえるな |
|
|
（……聞こえるかしら？ 私の声） |
|
|
何だ？ 何処から聞こえてくるんだ？ |
|
|
（貴方の周りにいるソレから……） |
|
|
おお？ 人間とは珍しい |
黒谷 ヤマメ Kurodani Yamame |
|
|
|
やっぱり地底のお祭りが目当てなの？ そんな顔しているし |
|
|
（気を付けて 地底の妖怪は私達とは異なるから） |
|
|
何だ？ 見た感じは同じだけど…… |
|
|
行くんだったら行く、帰るんだったら帰る |
|
|
はっきりしてくれないと私も手出しし難いよ |
|
|
（地底の妖怪は、体に悪い） |
|
|
食べないぜ こんな奴 |
|
|
食べなくても体に悪い |
|
|
どれ、久しぶりに人間を病で苦しめると しようかな |
|
|
ほんとだ 体に悪そうだな |
|
|
（地底には忌み嫌われた妖怪ばかり 心してかかりなさい） |
|
|
それで自分で行かないで私に行かせたのか？ ずるい奴だな |
| -地上と過去を結ぶ深道- |
Stage2 地獄の深道 |
|
|
地底の妖怪は体に悪いって 地底そのものが体に悪そうだが |
|
|
（さっきの妖怪の事を調べたわ） |
|
|
（さっきのは土蜘蛛 人間を病に冒す困った妖怪） |
|
|
病気たぁ勘弁だな で、妖怪の弱点とかも判るのか？ |
|
|
もしかして人間？ |
|
|
人間が地底の調査に来たって言うの？ |
|
|
ああそうだ きっとそうに違いない |
水橋 パルスィ Mizuhashi Parsee |
|
|
|
悪い事は言わないわ ここで大人しく帰った方が良い |
|
|
帰る気はさらさらないな |
|
|
で、こいつの特徴はなんだ？ 能力とか弱点とか |
|
|
（そんなにすぐには判らないわよ） |
|
|
折角忠告したのに…… 本当に人間は愚かね |
|
|
（けしかけたのは貴方だから 自分で何とかしなさいよ） |
|
|
しょうがないな じゃ、倒している間に倒し方を調べてくれ |
|
|
おっと、倒してしまった |
|
|
（……嫉妬に駆られたペルシャ人かな よく判らない） |
|
|
何でペルシャ人が土の下にいるんだよ |
|
|
（あくまでも推測よ推測 メモメモ） |
|
|
ふむ。何か地底の妖怪の調査に 利用されている気がしてきたぞ？ |
| -忘れられた雪の旧都- |
Stage3 旧地獄街道 |
|
|
あんた、なかなかやるね |
|
|
何者か知らんけど、 暴れる奴には暴れて迎えるのが礼儀ってね！ |
|
|
気に入った！ |
|
|
もっと愉しませてあげるから 駄目になるまでついてきなよ！ |
|
|
お？ 付いていくのは気が進まんが |
|
|
何なんだ？ こいつ |
|
|
（さっきの妖怪の事を調べたわ） |
|
|
（さっきのは橋姫 橋を守っている嫉妬狂いの妖怪） |
|
|
おい、さっきの妖怪より目の前の妖怪の事 調べてくれよ |
|
|
どうした、息が上がっているよ？ もう降参かい？ |
|
|
（……そんなにすぐには調べられない） |
|
|
役に立たないな |
|
|
どうした？ 私が何者か調べたいのか？ |
|
|
おう！よく判ったな その通りだ、ついでに弱点も教えてくれ |
星熊 勇儀 Hoshiguma Yugi |
|
|
|
私は山の四天王の一人、力の勇儀 |
|
|
弱点は、煎った豆だね |
|
|
ふむ、最初からこうすれば良かったんだ ま、煎った豆なんて持ってないがな |
|
|
（…… 煎った豆が弱点……？） |
|
|
（煎った豆…… うーん、まさかね） |
|
|
お前、何をしにこんな処まで来たんだい？ |
|
|
それが困った事に私にもさっぱりだ |
|
|
（目的地はここではない 邪魔する者は蹴散らして進んで） |
|
|
乱暴だな |
|
|
乱暴だね |
|
|
乱暴な者は大好きだ |
|
|
でも、口だけの奴はここで死ぬ！ しっかりと試させて貰うよ |
|
|
お見事！ |
|
|
その腕っ節、流石にここまで一人で 降りてくるだけあるね |
|
|
（……さ、次に行くよ そいつは……放っておこう） |
|
|
って、行き先判ってるのか？ |
|
|
私はここがどこだかすら判らんのに |
|
|
ここは旧地獄 地上の妖怪が干渉できない監獄さ |
|
|
お前は私に勝った お望みならば、何処にだって案内してやるよ |
|
|
（……じゃあ、間欠泉を出している奴の 居る処に案内して） |
|
|
間欠泉か…… そうだね、この先の地霊殿に行ってみな？ |
|
|
人間にはちときついかも知れんが…… ま、十分腕は立つようだしね |
|
|
お前に勝ったぐらいじゃ自慢にもならん |
|
|
（良く見て、そいつは戦いの最中 お酒を一滴も零さず飲み干した） |
|
|
（それに煎った豆が苦手 ……貴方は腕を試されただけよ） |
| -誰からも好かれない恐怖の目- |
Stage4 地霊殿 |
|
|
変な屋敷だな 地面が眩しくて気持ち悪いぜ |
|
|
（ここに…… 間欠泉に仕掛けをした奴がいるのかな） |
|
|
そうだ、間欠泉がどうかしたのか？ |
|
|
（あれは止めなければならない） |
|
|
そうなのか？ よく判らんが |
|
|
それにしても、この館には猫と妖精しか いないのかな |
|
|
……来客？ |
|
|
もしかして人間？ まさかね、こんな所まで来られる筈がない |
|
|
む、いたぜ 家の人っぽい奴が |
|
|
（うむ、では早速間欠泉の事を） |
|
|
ちょっと良いかな 間欠泉の事を訊きたいんだ |
|
|
……間欠泉？ |
|
|
…… |
|
|
貴方は本心からそれを言っている？ |
|
|
あん？ |
|
|
貴方の心の中には間欠泉に関する情報は 殆ど無い |
|
|
何を言っている？ |
|
|
（……） |
|
|
（ちょっと待って 嫌な予感がする） |
|
|
…… お前は何者だ？ |
古明地 さとり Komeiji Satori |
|
|
|
私はさとり、この地霊殿の主です |
|
|
（え！？） |
|
|
貴方は人間のようだけど、 私に何か用ですか？ |
|
|
だから、間欠泉をだなぁ…… どうするんだっけ？ |
|
|
（……間欠泉を止める方法を訊くの） |
|
|
余り止めたくはないんだが…… まあ止める方法はないのか？ |
|
|
間欠泉を止める、ねぇ 確かに私のペットにそんな事出来るのも居るわ |
|
|
「そいつに会って温泉をもっと出させてやる」 ですって？ |
|
|
あん？ なんだ？ |
|
|
「何で考えている事がばれたんだ？」 ですか |
|
|
（魔理沙、そいつはお前の手に余る相手 さっさとペットの元へ行くよ） |
|
|
私が許可を出してないのに どうやって行くつもりなのかしら？ |
|
|
あん？ 何とか探し出してやるぜ |
|
|
「最悪、気持ち悪いこいつを倒して 聞けばいいか」 |
|
|
おい、何で私の考えている事が判るんだよ |
|
|
（さとり……聞いたことがある 地底で最も嫌われている妖怪だと） |
|
|
（心が読める妖怪。その能力により 言葉を持たない怨霊を従え……） |
|
|
（言葉を持たない動物にのみ好かれる 動物は成長し強力な妖怪になると） |
|
|
…… |
|
|
さあどうしたの？ 間欠泉を止めに行かないの？ |
|
|
何か心を読まれるってのは居心地が悪いな |
|
|
私には見える 心を読む第三の目が貴方の心象を映し出す！ |
|
|
貴方の心の中にある美しい弾幕が 貴方を苦しめるでしょう！ |
|
|
さあ、これからが本番よ！ |
|
|
眠りを覚ます |
|
|
なかなか強かったわ やっぱり人間を襲うのは良いわね |
|
|
（……ではさっき言っていた ペットの元へ案内して欲しいわ） |
|
|
良いでしょう ただ…… |
|
|
私も長い間会っていないペットなんで 今頃どんな妖怪に成長しているのか判らないけど |
|
|
飼育放棄だな 無責任な飼い主が増えて腹が立つぜ |
|
|
私のペットは色んな怨霊や妖怪を吸収して 育つから |
|
|
放し飼いが一番ストレスが溜まらなくて良いのよ |
|
|
（さっき途中で会った猫も放し飼い…… うちの猫と同じね） |
|
|
お前、猫なんて飼っていたか？ |
|
|
（……飼っていたのは人間だったかも 誤差の範囲） |
|
|
それでは中庭に案内しましょう そこに地底最深部に通ずる穴があります |
|
|
まだ潜るのかよ |
| -昔時の業火- |
Stage5 灼熱地獄跡 |
|
|
中庭って暑いもんなんだなー |
|
|
（中庭だから暑いって訳じゃない） |
|
|
（貴方が厚着だから暑いのよ） |
|
|
確かに厚着してるな 冬だからこのぐらいは当たり前なんだが |
|
|
……猫だぜ |
|
|
猫に好かれるようになったのか？ |
|
|
（……地獄に炎に黒い猫。不吉な） |
|
|
じゃじゃーん |
|
|
お姉さん、やーるねー ほれぼれする強さだね！ |
|
|
なんと！ 猫が人になったぜ |
|
|
（猫と人……誤差の範囲ね） |
お燐 Orin |
|
|
|
そうそうお姉さん、間欠泉を調べてるんだって？ さっき聞いていたよ！ |
|
|
止めときな止めときな 間欠泉は最悪の鳥に会わなきゃいけない |
|
|
触れただけで溶解し 目を見たら狂う |
|
|
そもそも眩しすぎて何にも見えないかな |
|
|
だってさパチュリー どうする？ |
|
|
（行くしかないでしょ？ そいつの元に） |
|
|
（間欠泉は止めないと もっと大変な事になるんだから） |
|
|
しょうがないなー お前は地上で見てるだけだろうけど |
|
|
こっちは暑いんだからな |
|
|
（見てるだけじゃないよ 紅茶を飲みながら見ている） |
|
|
お姉さん、この先に行くのかい？ それとも行かないのかい？ |
|
|
行きたくない！ |
|
|
ほう、生きたくないって？ そりゃ嬉しいねぇ！ |
|
|
お姉さんの強い死体、魂 あたいがじっくり運んであげる！ |
|
|
くー、お姉さん本当にやるねぇ あたい、いたく感動したよ！ |
|
|
（魔理沙 この先に行かないの？） |
|
|
（散々人の家から本を 盗っておいて） |
|
|
しょうがないなー 今回だけは行ってやるよ |
|
|
で、間欠泉？ そいつを止めるにはどうすればいい？ |
|
|
行くんだね行くんだね！ もう止めやしないよ |
|
|
あー嬉しいねぇ |
|
|
お姉さんみたいに強い死体が あいつにやっつけられてしまうなんて |
|
|
生きてるけどな |
|
|
（調べたわ こいつは火車という妖怪で……） |
|
|
だから、倒した後の妖怪の情報は要らないぜ |
| -荒々しき二つ目の太陽- |
Stage6 地底都市最深部 |
|
|
そうそう、一つ忘れてたよ |
|
|
？ |
|
|
死体が欲しけりゃ |
|
|
やっぱりあたいがお姉さんを仕留めないとね！ |
|
|
何だよ、進めば進むほどに暑いじゃないか！ |
|
|
（そういうもんね 山を登ると気温が下がるんだから） |
|
|
（逆に地下に潜れば気温が上がる 簡単に推測出来るじゃない） |
|
|
さっきの街は雪が降っていて寒かったがな |
|
|
見つけたわ！ |
|
|
お燐から話は聞いたわ 間欠泉を止めたいんだって？ |
|
|
来たぜ！ 間欠泉を止めな！ |
|
|
（間欠泉を止めて） |
霊烏路 空 Reiuzi Utsuho |
|
|
|
間欠泉がどうしたのかしら？ 何で止めなきゃいけないのかしら？ |
|
|
そうだ、何で止めなきゃいけないんだ？ |
|
|
（……あの間欠泉は、怨霊の通路と なっている） |
|
|
（こうしている今も怨霊が次々と 湧いているの） |
|
|
（怨霊は生き物、いや生き物以外にも 取り憑き恨みを生む） |
|
|
怨霊……？ 間欠泉と一緒に怨霊ですって？ |
|
|
変な話ねぇ。私は怨霊なんて知らないわよ？ 怨霊は下お燐の管轄の筈…… |
|
|
（出ている物は出ているの！ だから間欠泉ごと止めればいいの） |
|
|
ふーん そんな話なら最初から言ってくれれば良いのに |
|
|
私がこいつをとっちめて間欠泉を止めて 今夜は鳥で一杯だ！ |
|
|
うーん ちょっと釈然としない所があるけど |
|
|
私は怨霊なんか送り込む気はないわ 私自らが地上に行くつもりだったのに |
|
|
そして地上は核の炎で溶かし尽くされる |
|
|
貴方は、その前哨戦を担える器を持っているの？ 核融合に見合った強大な力を！ |
| -地獄のラブリービジター- |
Extra Stage 守矢神社 |
|
|
|
あら、この寒い中参拝に来たのですか？ |
|
|
うふふ 私もここでの挨拶の仕方を学びました |
|
この幻想郷では常識に囚われては いけないのですね！ |
|
|
やっぱ雪山は寒いぜ 冬はこうでないとな |
|
|
（あー暖かい家の中で 暖かい紅茶を飲む午後は最高ね） |
|
|
お前、喧嘩売ってるな |
|
|
大体、何で地上なのにお前と通信しないと いけないんだよ |
|
|
（雪山は素人には危険だから 無闇に登らない方がいい） |
|
|
はん 灼熱地獄の方が遥かに危険だったぜ |
|
|
（何にしても、あの地獄鴉の言う事が 本当なら） |
|
|
（核融合の力は山の神様に頂いたと 言う事になる） |
|
|
あのーちょっと良いですか？ |
|
|
この神社の人を誰か見ませんでしたか？ |
|
|
見たっけ？ |
|
|
（さあね、私は本を読んでたわ） |
|
|
そっか、見てないな。悪いけど他当たりな 私はこの神社は詳しくないんでね |
|
|
そっか、それは失礼しました もしかして留守なのかなぁ |
|
|
本殿の方も見てきたのかい？ |
|
|
うん もぬけの殻だったわ |
|
|
だってさ、パチュリー どうする？ |
|
|
（ふーん、居ないなら仕方が無いねぇ） |
|
|
貴方も山の神様に何か用事があって？ |
|
|
ああ、ちょっとな |
|
|
もしかして、貴方も力が欲しくてこの神社に 来たの？ |
|
|
力だと？ |
|
|
山の神様に会えば、究極の力が手に入るって 聞いたわ |
|
|
（およ？ 何でそんな話が広まってるの？） |
古明地 こいし Komeiji Koishi |
|
|
|
お姉ちゃんのペットに聞いたもの おくうは、山の神に強くして貰ったって |
|
|
おくう？ お姉ちゃん？ 何か嫌な予感がするぜ |
|
|
（……嫌な予感 魔理沙） |
|
|
（私は少し午後の休憩を取るわ 後は頑張って） |
|
|
おいおい |
|
|
貴方達も山の神様の力が欲しいの？ |
|
|
ああ、成り行きだがそういう事になった |
|
|
だとしたらライバルね |
|
|
ライバルは全て潰さないと自分の望みは 叶えられないってお姉ちゃんが言ってた |
|
|
貴方には恨みはないけど、 ここで野垂れ死ぬ未来をあげるわ |
|
|
大丈夫大丈夫、死体は猫に運ばせるから 一生私の家で暮らせるよ！ |