春 | |
の | |
湊 | |
に | |
舟 | |
の | |
影 |
BGM.春の湊に
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おいおい、凄い事になってるぜ |
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あの船が、私を追いかけて 方向転換してきたぞ |
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違う違う 君を追いかけてなんていないよ |
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アレは私をここに置いていってくれただけ |
ナズーリン Nazrin |
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なんだ? ネズミだと? さっきもいたが |
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ちょっと捜し物があるだけさ 宝の反応があったから降りてきたんだが |
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どうやら、君に反応しただけのようだ がっかりだよ |
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船からネズミ…… もしかして、既に船倉を食い荒らしたとか! |
BGM.小さな小さな賢将
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アレは船なんかじゃない まぁ、そう見えるかも知れんがね |
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そう見えるぜ 目が良いからな |
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さてと、人間よ 私は仕事があるのでこの辺で |
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逃がすか! 何か逃がすと勿体ない気がするぜ! |
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あんまり戦いたくないが…… しょうがないな |
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さあ! お前が何者か、答えよ! |
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って、あれ? もしかして逃げたか? |
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逃げ足の速いネズミだ まあ、ネズミだからなぁ |
雲 | |
に | |
潜 | |
む | |
一 | |
つ | |
眼 | |
の | |
化 | |
生 Stage 2 春の雲 |
BGM.閉ざせし雲の通い路
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ちょっと待ってよ〜 |
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そんなに急いで何処に行こうって言うの? |
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お前、前方から出てきたじゃないか |
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これじゃあ私がお前を追いかけている ように見える |
多々良 小傘 Tatara Kogasa |
BGM.万年置き傘にご注意を
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そこはそれ |
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で、なんだ? 忙しい私に何か用か? 仕事か? |
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いやさぁ、最近暇でねぇ |
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ほう、それは自慢かね 忙しい私に対して |
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人間を驚かしても誰も驚いてくれないし つまんないの |
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化け傘に驚くような人間はおらんよ |
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風で飛ばされてるただの傘の方が怖い ぶつかるかも知れんからな |
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なるほど! ぶつかれば驚いてくれるのね? |
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いやそういう意味で言った訳じゃ…… |
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当って砕け、うらめしやー! |
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当って砕けたー |
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普通の傘に比べて 唐傘お化けは柔らかいからな |
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あれ? 柔らかい方が砕け難いんだったっけ? |
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柔らかい…… そうか、こんにゃくね |
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あん? |
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人間を驚かすのならこんにゃくを 用意すれば、完璧! |
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……時代遅れな妖怪だな。お前 |
高 | |
速 | |
の | |
廃 | |
墟 | |
と | |
巨 | |
人 Stage 3 高速浮遊艇 |
BGM.スカイルーイン
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妖精やら人間やら有象無象が 寄ってたかって……宝物庫狙いなの? |
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宝物庫だと? 宝物庫が何故空を飛ぶ |
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問答無用! 賊の類に掛ける情けは無し |
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いやはや、あの拳を見て逃げ出さない 人間がおったとは…… |
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この船、入り口が一切見つからないんだが 連れて行ってくれないか? |
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……逃げたな |
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何が目的なのかしら 宝物? それとも姐さんの力が目的? |
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宝物なんて見あたらないじゃないか |
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そう、見ての通り宝は全て失われてしまった |
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多くの宝は、欲深き賊に奪われ 姐さんを復活させる為の最後の飛宝も *体験版:姉御を復活させる為の最後の飛宝も |
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妖精達に持ち去られてしまったよ |
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それは残念だ だが |
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宝物より面白そうなもんが眠ってそうだねぇ |
雲居 一輪&雲山 Kumoi Ichirin & Unzan |
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そう眠っているわ まだ |
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姐さんの飛宝が全て集まらないと 復活は出来ないの |
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ふーん、手伝ってやろうか? 面白そうだし |
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……え? 何だって、この黒いのが……? |
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何? どうした? 突然独り言を始めて |
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貴方が飛宝の破片を集めているって 雲山が言っているわ。 |
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ネズミに捜させても埒が空かなかったのに…… |
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なんと、既に手伝っていたと言うのか? 何なんだ、飛宝って…… |
BGM.時代親父とハイカラ少女
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集めてくれて有難う! 後は、それを渡してくれれば良いのよ! |
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素晴らしいわ 今の世にもこんな人間が居たなんて |
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それで飛宝って何なんだ? |
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飛宝は、姐さんの力が一番籠もった宝なの 貴方も見てきたでしょう? |
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何か見たっけなぁ |
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妖精たちがたまに持っていた飛行する破片を |
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もしかして、円盤UFOの事かなぁ |
聖 | |
輦 | |
と | |
不 | |
吉 | |
な | |
船 | |
長 Stage 4 聖輦船内部 |
BGM.幽霊客船の時空を越えた旅
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ほう…… これはこれは |
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見事に何にも無い 見事に誰も居ないじゃないか |
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妖精の巣窟となった廃墟ってところか こんなのが空に浮いているなんて |
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何かの事故かもしれんな 幽霊船って感じしかしないぜ |
BGM.キャプテン・ムラサ
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誰か居るの? |
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お、見落としていたぜ 乗っている奴がいたか |
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どちら様? |
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泣く子だけが黙る魔法使いだ お前は? |
ムラサ船長 Captain Murasa Minamitsu |
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申し遅れました 私は村紗、この聖輦船の船長です |
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船長が来たか! この船、ただ浮遊している だけじゃないって事だな |
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で、この船は「せいれんせん」っていうのか? |
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ええそうです 聖をお乗せする為に作られた船だから聖輦船 |
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尤も、今は私と貴方、それと一部の妖怪しか 乗っておりませんが |
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そうか、確かにガランとしているな |
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で、この船は何処に向かっているんだ? 何の為に飛んでいるんだ? |
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この船は法界に向かっています 聖を助けて、新たな世界を作る為にです |
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ほう 全く判らん |
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実は貴方に黙っていた事があります |
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貴方が持ってきた宝さえあれば この船は目的を達成できるのです |
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目的地まで移動する間 時間を稼がせて貰いました |
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……なんだと? |
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さぁ、もうすぐ目的地ですよ 逃がしません! |
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強い…… ただ、時間は十分稼がせて貰いました |
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最初から逃げる気など無い |
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この船についてまだ判っている事が 殆どないからな |
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そうですか、では安心して運行を続けましょう もうすぐ目的地です |
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何だろう、何か魔法が使いやすくなって 来たような |
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もうすぐ魔界に突入しますからその影響でしょう |
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ま、魔界だと? |
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ええ、法界は魔界の一角ですから どうしても魔界に行く必要があるのです |
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肉体には厳しい瘴気が漂っていますが その分魔法は強くなります |
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その為、聖の封印も強力なのですよ |
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ほほう、そんな処に封印されたなんて 一体全体どんな奴なんだろうか |
魔 | |
界 | |
の | |
赤 | |
黒 | |
い | |
封 | |
印 Stage 5 魔界(法界上空) |
BGM.魔界地方都市エソテリア
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おや? 君も魔界まで来たのかい? |
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あ、あの時のネズミ! |
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ここに居るって事は、やっぱり お前もあの船と関係有ったんだな |
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どうやら探していた物の一つは お前が集めていたと聞いたよ |
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私は船長達に内緒で、別の宝を探していたんだ |
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ご主人様もうっかり無くしてた、だなんて 恥ずかしくて私以外に言えなかったんだろうね |
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この毘沙門天の宝塔 ちょっとだけ使わせて貰おうかね |
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ほうほう |
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見た事無い封印だな これは一筋縄ではいかないだろう |
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この封印を解くには私の持っている宝? が必要らしいんだが…… |
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宝って、本当にこのUFOの事なのか? |
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そう、待っていたわ |
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貴方の持っているその飛宝 それがあれば、ここの封印が解けます |
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誰だ? |
寅丸 星 Toramaru Syou |
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私は毘沙門天の代理 聖の信仰を一身に受けていた者です |
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ナズーリンが持ってきたこの宝塔と 貴方の持ってきた飛倉の破片が揃えば |
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ここの封印を解く事が出来ます 聖への恩を返す事が出来るのです |
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このUFOが……飛倉の破片? 飛倉って何だ? |
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あれ? 知らないで集めていたんですか? 飛宝 |
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気が付いたら集めていたな |
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飛倉とはその名の通り、空を飛ぶ穀倉です |
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弟様の霊妙な力が込められた倉でした |
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その霊力は、倉に触れるだけで空を飛んだり 身体能力をあげる程だったのです |
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ほう? |
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その倉は数百年もの間、我々と共に 地底世界に封じ込められていました |
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ですが、今冬、突然の間欠泉により 解放されたのです |
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そして飛倉の破片は間欠泉と共に 地上に散らばったのです |
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間欠泉か、そう言えば去年の冬から 頻繁に出るようになったな、何故か |
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我々も地底から目覚めた時には、既に破片は 妖精たちによって散り散りとなっていました |
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聖の封印が解けるのは弟様の法力だけです |
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しかし、弟様の霊力が残っている物は もうその飛倉の破片しか有りませんでした |
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よく判らんがこのUFO、大切な物なんだな? 貴重品なんだな? |
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妖精を狂わせていたのもこのUFOだし 何か家に持ち帰って調べたいぜ |
BGM.虎柄の毘沙門天
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今、飛宝を持ち帰ってはいけません ここで、封印を解く為に無くてはならないのです |
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ましてや、貴方がその飛宝の力を悪用する様な 事があっては、困ります |
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こうしたくなかったのですが、仕方有りません |
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毘沙門天の宝塔が照らす法の光が 貴方から邪心を奪うでしょう! |
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さすが、飛宝を集めていただけの事がありますね かくなる上は…… |
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まて、心配しなくても大丈夫だ 封印を解く事には協力するつもりだ |
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そうですか、では貴方も同胞ですね |
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その代わり、無事に封印を解いたら この飛宝、ちょっと分けて貰うぜ |
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うむ……約束しましょう ただし、一つだけですよ? |
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貴重品なので |
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やったぜ! |
八 | |
苦 | |
を | |
滅 | |
し | |
た | |
尼 | |
公 Stage 6 法界 |
BGM.法界の火
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うわー |
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ビックリする程、何にもないぜー |
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さっさと帰って、この飛倉の破片とやらを 調べるとするかなー |
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何か出てくる前にトンズラするか |
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ああ、法の世界に光が満ちる |
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貴方がこの世界を開放してくれたの? |
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む、見つかっちまったぜ |
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こうなったら腹を括るか |
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久しぶりに力が湧いてきたわ 有難うございます |
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是非、お礼をしたいと思うのですが…… 生憎、 |
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お礼だと? ところで、お前は何者だ? |
聖 白蓮 Hiziri Byakuren |
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私の名は白蓮 |
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遠い昔の僧侶です |
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いや、魔法使いと言った方が通りがいいかしら? |
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なんと、同業者か…… |
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そんな事よりお礼が欲しいぜ |
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同業者? 貴方も魔法を使うのね? |
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ああ、そうだぜ |
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じゃあ、お礼はちょっと考えないとね 貴方にも出来る事じゃ仕方が無いし…… |
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ちなみに、もう魔法は大っぴらに使える 時代になったのね? |
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私は人間であった時に不思議な力を使った事で |
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人から忌み嫌われ、挙げ句の果てに 封印されてしまった |
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何だと? 魔法を使ったが為に封印だと? |
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今の世界は……魔法を使っても 大丈夫だと思うが |
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良かったわ これで私も解放される |
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今から元の世界に戻って 色々頑張らないとね |
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ちょっと待て、お前は何をするつもりだ? 何が目的なんだ? |
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私は人間と妖怪の平等を訴え、世界に 平穏をもたらすのです |
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平等……だと? |
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虐げられた妖怪達を救うのです それが魔法使いの私に与えられた使命 |
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いや待て そんな事はさせんぞ |
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今の世は、人間が虐げられているんだ 妖怪の方が大手を振って道を歩いている |
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お前みたいな妖怪がな さっさと、私にお礼をくれて大人しくしていろ |
BGM.感情の摩天楼 〜 Cosmic Mind
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そうですか、私は既に人間を辞めた者 |
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人間じゃない私が平等を訴えても無駄と言う事ね |
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そういう事だ |
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私が寺に居た頃と人間は変わっていないな |
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誠に狭く、田夫野人であるッ! いざ、南無三──! |