春 | |
の | |
湊 | |
に | |
舟 | |
の | |
影 |
BGM.春の湊に
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あの船……音もなく飛び去っていった 怪しいわね |
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それに何か取り憑かれたような妖精も いたし……それも気になるわ |
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……この辺に反応が |
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おや、さっきの人間か つまらん |
ナズーリン Nazrin |
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つまるよ! |
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いや、気を悪くしないでくれ この辺に宝の反応が出ていたのでね |
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宝だって? もしかして宝船の噂って本当? |
BGM.小さな小さな賢将
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宝船? そんなもんは存在しないよ |
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そうじゃなくて、君に反応したんだ 私の小ネズミ達がね |
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まあ、人類の宝だからね |
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私のネズミは人肉を好むから |
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チーズなんて赤色の薄い食べ物は 食べてらんないだとさ |
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ネズミに馬鹿にされる程 人間は美味しくないわ |
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しかし、ネズミも宝を探していたのねぇ |
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怪しい…… |
雲 | |
に | |
潜 | |
む | |
一 | |
つ | |
眼 | |
の | |
化 | |
生 Stage 2 春の雲 |
BGM.閉ざせし雲の通い路
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ちょっと待って 速いわ〜 |
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何か用? |
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用っていうか〜 空飛ぶ人間が珍しかったからさぁ |
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いや、変な意味じゃないよ? ただちょっと興味を持っただけ |
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なんだ、ただの化け傘ね どうしたの? |
多々良 小傘 Tatara Kogasa |
BGM.万年置き傘にご注意を
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最近、暇なのよねぇ |
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傘が一人で動き始めても誰も驚かないし |
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まぁ貴方も驚いてくれないみたいだけど |
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なんで化け傘相手に驚かなきゃいけないのよ |
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あ〜あ、昔は良かったわねぇ 夜は私達、妖怪の天下だったのに |
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今は昼…… |
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私がちょっと驚かしただけで みんな腰を抜かしていたわ |
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はいはい、懐古怪談話はいいから ちょっとそこをどい…… |
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今は少し痛い目に遭わせないと 驚いてくれないのよねぇ! |
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うらめしや〜 |
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はいはい、恨めしんでも結構よ |
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しくしく 私達、妖怪って何なのかしら |
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さあ さて、船が目の前ね |
高 | |
速 | |
の | |
廃 | |
墟 | |
と | |
巨 | |
人 Stage 3 高速浮遊艇 |
BGM.スカイルーイン
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妖精やら人間やら有象無象が 寄ってたかって……宝物庫狙いなの? |
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宝物庫? この船の何処が? |
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問答無用! 賊の類の質問に答える気は無い |
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いやはや、あの拳を見て逃げ出さない 人間がおったとは…… |
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この船は、本当に宝船なの? 何にもないけど…… |
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あ、逃げた |
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何が目的なのかしら 宝物? それとも姐さんの力が目的? |
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私の目的は、この船の目的を知る事よ! |
雲居 一輪&雲山 Kumoi Ichirin & Unzan |
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ふむ 案ずる事は無いわ |
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この船のように見える物は、霊験あらたかなる かの建物を近代的に改造した物 |
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ここが宝物で満たされた時、姐さんが 悲願の大復活を遂げる事が出来るのです |
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大復活って 何か、残念な響きね |
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それまで、誰にも邪魔させない |
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その姐さんって…… やっぱり妖怪? |
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妖怪なんてレベルの御方じゃないわ |
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うーむ、復活前に倒した方が良さそうね |
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……え? 何だって、この巫女が……? |
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雲山が、貴方が飛宝の破片を集めていると 言っているわ。本当? |
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何の話? |
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雲山が嘘を吐く筈が無いわ 空を飛ぶ破片を集めてるんでしょ? |
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もしかして、邪魔になっているのなら 願ったり叶ったりで |
BGM.時代親父とハイカラ少女
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あはは、ネズミの代わりに集めて 貰って有難う! すべて頂くよ! |
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素晴らしいわ 今の世にもこんな人間が居たなんて |
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妖怪に褒められても嬉しくとも 何ともないわよ |
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まぁ、姐さんの足元にも及ばないけど |
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その姐さんとやらを復活させるのは拙そうね |
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私の手に負えない奴だったら困る |
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ああ、中に入るって言うの? |
聖 | |
輦 | |
と | |
不 | |
吉 | |
な | |
船 | |
長 Stage 4 聖輦船内部 |
BGM.幽霊客船の時空を越えた旅
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しかし、何も無いわねぇ この船はどうやって浮いているのかしら? |
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理由が判らない物は大体不吉な物なのよね |
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この船も不吉なものに違いないわ! |
BGM.キャプテン・ムラサ
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誰か居るの? |
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人間……? それとも貴方も人間を辞めた者? |
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居たわ 不吉な妖怪が |
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ふ、不吉ですって? |
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この船の正体を教えなさい! |
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あらあら声を荒げて…… 乗船希望って事で良いのかしら? |
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もう乗ってるけどね |
ムラサ船長 Captain Murasa Minamitsu |
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私は村紗、この聖輦船の船長です |
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いきなり船長だって? それは好都合だわ |
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この船では、この世界に未練がある方の乗船は お断りさせて頂いていますが、貴方は? |
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へ? あの世に行く船だっていうの? そんな船、見飽きたわ |
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あの世になんて行きませんよ |
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この船は聖が封印された世界 法界に向かいます |
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ほっかい? |
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無限の広さを持つ魔界の、ほんの一角です そこに聖が封印されているのです |
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魔界なら知ってる この船、そこへ行くのね |
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法界に入る為には聖が残した宝が 必要なのですが…… |
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貴方はそれを持って現れた さあ、ここでそれを渡して貰いますよ! |
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何という強さ…… いつから人間はこんなに強くなったの? |
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だから妖怪に褒められたって…… |
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聖も昔は人間だった事を思い出したわ |
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へ? |
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人間は強くなるのね 今の地上は強い人間ばかりかしら? |
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うーん、どうかなぁ って、船が止まらないんだけど |
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自動操縦ですから |
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あなたが宝を持って乗ってきたから もう既に目的地へ向かっていますよ |
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えっ ちょっ |
魔 | |
界 | |
の | |
赤 | |
黒 | |
い | |
封 | |
印 Stage 5 魔界(法界上空) |
BGM.魔界地方都市エソテリア
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おや? 君も魔界まで来たのかい? |
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あんたはさっき…… 宝を探していたネズミね。 |
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何か宝は私が持ってるらしいよ? それでこんな処まで連れてこられちゃった |
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どうやらそのようだね だから、ダウジングが君に反応したんだ |
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でも、私が探していた宝はそれだけじゃ 無かったんだよ |
この毘沙門天の宝塔の力 ご主人様にお渡しする前に君に試してみるか |
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魔界に放り出されたのは良いけど 中に入れないじゃない |
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法界ってこの結界の下なんだろうけど…… |
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見た事もない封印が施されているわ |
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一体、何が封印されているのかしら? |
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貴方が秘宝を集めてくれた人間ね |
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思ったより欲深そうな人間なのね |
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失礼ね |
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いや失礼した |
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ここに辿り着くなんて、もっと修行を 積んだ人間かと思ったので |
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積んでるつもりだけどね |
寅丸 星 Toramaru Syou |
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私は毘沙門天の代理 聖の信仰を一身に受けていた者です |
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ナズーリンが持ってきたこの宝塔と 貴方の持ってきた飛倉の破片が揃えば |
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ここの封印を解く事が出来ます 聖への恩を返す事が出来るのです |
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この封印の下には何が眠っているの? |
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あれ? 知らないで集めていたんですか? 飛宝 |
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もちろん知らない! |
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人間も私達妖怪も分け隔て無く力を 与えてくれた、人間の聖者です |
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聖者? |
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そうです。素晴らしい方だった なのに、何故か人間に封印されてしまった |
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聖者とか何とかいって やっぱり悪い奴だったんじゃないの? |
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人間が愚かだったのです |
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愚かな人間は、自分の利益にならない者を 否定するものですから |
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魔界の力を使って妖怪を助けたからって |
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ただそれだけで封印されたのですよ 理不尽でしょう? |
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ほら、悪いことしてるじゃん 妖怪の味方するなんて |
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私はあんたも退治するつもりよ? 妖怪だからね |
BGM.虎柄の毘沙門天
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それが貴方の正義なら、それも良いでしょう |
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ただ、もし貴方が道を誤っているのであれば |
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魔界に有りてなお輝き続けるこの法の光―― |
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この毘沙門天の宝塔の前に ひれ伏す事になるでしょう! |
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素晴らしい その飛宝を集められるだけの事はあるわ |
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今日は妖怪に褒められてばっかね |
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貴方は飛倉の破片を集めて、聖を 復活させる手伝いをしているのですから |
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手伝いをしている気は無いんだけどね |
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さあ、封印を解く準備を始めましょう |
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こ、ここまで来たらその聖者とやらも一度 見てみないと戻れないわね |
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気になって眠れなくなりそうだし |
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素晴らしい 良い心がけです |
八 | |
苦 | |
を | |
滅 | |
し | |
た | |
尼 | |
公 Stage 6 法界 |
BGM.法界の火
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全く人の気配がしないんですけどー |
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それにしても何なのかしら? この世界は |
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さっきまでの魔界の禍々しさが殆ど 無くなって…… |
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逆に気持ち悪いわ |
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ああ、法の世界に光が満ちる |
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貴方がこの世界を開放してくれたの? |
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出てきたわ あんたが妖怪達が復活させようとしていた…… |
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あら、貴方が封印を解いてくれたんじゃないの? |
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いやまぁ、結果的にそういう事に なっちゃったけど |
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有難うございます |
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また再び光を浴びる事が出来るなんて 夢にも思わなかったわ |
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で、あんたは何者なのよ |
聖 白蓮 Hiziri Byakuren |
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私の名は白蓮 |
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遠い昔の僧侶です |
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貴方は見たところ巫女の様ね? |
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私が間違っていなかったという事を 認めてくれたのかしら? |
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ふん 私は妖怪に味方する者を退治してまわる巫女よ! |
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妖怪達が崇めていた貴方を危険な者と 判断したわ |
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そうですか、では私を再度封印すると? |
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ええ、その通りよ! |
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貴方は……本当は私と同じ考えを持っている のでは無いですか? |
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妖怪も人間も同じ、法の下で全て 平等に生きるべきだと |
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そ、そんな訳ないわよ! |
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では何で封印を解いてくれたのでしょう? |
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それは……妖怪が封印を解く方が怖いからよ! 私が封印を解いた方がいくらかマシで…… |
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私はこれから、私を解放へ導いてくれた妖怪達の 恩に報いに行かなければなりません |
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貴方の妖怪を全て排除する考え 私にはそれを否定する事は出来ません |
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ですが、再び私を封印すると言うのなら―― |
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私は精一杯抵抗します |
BGM.感情の摩天楼 〜 Cosmic Mind
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ふん、最初からそう言っていればいいのよ |
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私は妖怪に味方する奴は全員倒すつもり なんだから! |
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私が寺に居た頃と人間は変わっていないな |
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誠に薄く、軽挙妄動であるッ! いざ、南無三──! |