オカルトボールは無為の好奇と深秘で出来ていた。 彼女はそれに恐怖し、ボールを奪い合う幻想郷は悪夢でしか無いと判断した。 今まさに、全てを集めようとしている者がいる。 彼女にはその者が信用できなかった。 |
出陣!最強最速の老婆 |
驚愕! 長身の入道使い 雲居一輪&雲山 |
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一輪や 私も面白い力を 手に入れたわよ |
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というと、もしかして 聖様も都市伝説を使う気に なったのですね |
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ふっふっふ 最強最速の都市伝説よ 私も遊びに参加しても 良いわよね? |
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なる程 これが噂のオカルトボール…… |
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どうでしょう? 七つ集めると覚りが開ける そうですが |
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ふーん これは厄介な代物ねぇ |
簡単なオカルトボール集め |
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良いところに現れたな! 我とボールを賭けて闘え! |
番町! 皿を割る尸解仙 物部布都 |
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はいはい 闘いますよ ボールを集めないと 何も判らないみたいですし |
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勝った気でいるなよ? 我のオカルトを見て 震えおののくがよい! |
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じゃあ頂くわね このペースで行くと ボール集め自体は簡単そうねぇ |
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しくしく やっぱりお皿が一枚足りないのが いけない気がする |
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何でそんな悲壮感漂う オカルトを選んだのかねぇ |
在庫切れにご注意を |
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良いところに来たねぇ 今日はオカルトボールの 仕入れ日だ |
太古! 三畳紀の河童 河城にとり |
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やっぱり河童にも 都市伝説が広まっているのねぇ |
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ふっふっふ 我々を侮るなかれ 不確定な噂の上に成り立つ 都市伝説なんて 頼りにはしないぜ 都市伝説に見合った機械を作った これなら確定的に強い! |
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うーん それってただの武器…… |
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もう一度言う! 今日はオカルトボールの 仕入れ日だ! |
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オカルトボールを 持ってないかと思ったら やっぱり持ってるのね |
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あれー? 私からもオカルトボールが? |
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やっぱり所有権すら 誰も制御出来ていない このボール 手にした瞬間判ったわ これは悪夢の始まりだって |
世間知らずの不死者 |
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そこにいるのは誰だ |
激熱! 人間インフェルノ 藤原妹紅 |
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お前は確か命蓮寺の…… ここに何のようだ? |
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貴方からボールと同じ 強いオーラが出ていたので 見に来ました |
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やはりお前もか |
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お前もって |
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ここの所たまらんよ ボールをよこせって奴が 何人も来て そもそもボールって何だ? そんなもん持ってないって 言っても無駄で |
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持ってないですって? でもそのオカルトオーラは…… |
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何だオカルトオーラって 訳のわからない事ばかり言うな |
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えーと そもそも貴方 人間の噂とか興味あります? |
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浮き世の興味など とっくに枯れた |
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都市伝説とかは? |
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なんだ? 都市伝説って |
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はー 良くそこまで世間知らずのままで いられますね でも確かに貴方からオカルト ボールの存在を感じるのですが 無意識の内に身に付ける なんて事もあるようね |
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まあいいよ どうせそのボールを賭けて 闘うんだろ? ここに来た奴はみんなそうだった どうせ死にはしないから 思いっきりかかってきな! |
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随分と大量にボールを 溜め込んでたのね そうか、奪いに来る奴を 返り討ちしてたから…… |
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ふー 何か肩が軽くなった気がするな 礼を言うよ |
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無意識でも所持してしまう というのは…… いよいよ持って 悪夢の予感しかしない よくこんなボールの奪い合い なんて楽しめるもんねぇ |
全オカルトボールの行方は |
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やはり最後に やり合うのはお前か |
怪奇! 二色マント魔人 豊聡耳神子 |
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貴方もボールを集めていることは 聞いてました 何が目的です? |
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自分の事を差し置いて質問か まあ良かろう 私が下らぬ噂に夢中になって ボールを集めているとでも 思ったのか? |
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まさか、思ってないわ だから心配なんですけど だってこのボール 無為の好奇と深秘で 出来ているんですもの |
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好奇と深秘……か お前らしい見え方だな これは外の世界の代物だ 外に意図的に幻想郷(こちら)に作用しよう とする者がいる筈である その者が幻想郷に好奇心を 抱いているとしたら それは恐ろしいことだ |
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外の世界……ですか なる程それで正体が判らない 事ばかりだったのね |
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私はそれを確かめるべく 自分で集めて調べているのだ 私は答えたぞ? それで何だ お前がボールを集める理由は? |
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私は……この都市伝説(オカルト)が悪意に 利用されないよう全て纏めて 封印しようと思うのです |
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封印だと? そうか臭い物に蓋をするのが お前達の特技だったな 笑わせるな この都市伝説 噂を介し自然発生的に 広まっている 人の口に戸は立てられぬ そうだろ? 何にしてもオカルトボールは 戦闘を介してでしかやりとりは 出来ぬようだ お前と私のイデオロギーが どちらが正しいのかを決めるのも 闘うしか無いのだ |
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仕方が無いね 貴方は聡明すぎるのです そんな奴に悪夢の力を 渡すわけにはいかない! |