ボール争いには都市伝説を使う事が必須だった。 最近の出来事に疎い彼女が自分にぴったりの都市伝説、お菊さんを見つけて歓喜していた。 しかしお菊さんの呪いは思いの外強かった。 次第に彼女は十枚目のお皿を求めるようになった。 |
まずはこの辺ですよねー |
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頼もーう! オカルトボールを 奪いに来たぞー! |
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望むところだわ |
驚愕! 長身の入道使い 雲居一輪&雲山 |
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私に挑もうなんて 良い度胸ね |
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この辺の奪いやすそうな ところから攻めることにした 準備運動ってところかの |
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簡単なもんだ オカルトボールは貰っていくぞ |
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くそう こんな時代遅れの奴に負けたー |
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何を言うか お菊さんじゃて 十分ハイカラじゃ無いか |
不思議と調子が狂う戦い |
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強そうな奴は太子様が 相手にしている筈だから…… 次は誰からボールを 奪おうかな |
神秘! 結界の巫女 博麗霊夢 |
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おや? 霊夢殿じゃないか 丁度良い オカルトボールを賭けて 勝負していかんか? |
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ああ……いいわ 丁度オカルトボールの事を 調べてたから |
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よーし 新たにボールを手に入れたぞ! もしかして手加減したり してなかったか? |
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そ、そんなことないわよ それより、残りのボールの 所有者を全て知りたくない? |
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ほう 何でそんな事を教えて くれるんだ? |
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ボールは自分で蒐集よりも 観察したほうが良さそうでね…… |
ボールより軽い命 |
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今日もまた 迷子が一人…… |
激熱! 人間インフェルノ 藤原妹紅 |
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何者だ? |
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頼もう ボールを賭けて闘え! |
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ふー |
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何だ? |
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またオカルトボールの話か 最近寄こせって言う奴が多すぎる 全部返り討ちにしてやったがな 不死者に勝負を挑もうなど 正気の沙汰では無いぞ |
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ほほう お主もまた不死者であったか |
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何? まさかお前…… |
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我も一度死を 経験した者である |
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ふっふっふ こいつは驚いたぞ、面白い 受けて立とう! どっちが先に死ねるか勝負だ! |
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い、いや 賭けるのはオカルトボール だけで良いぞ |
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よーし ボールを頂いたぞ! ……てこんなに大量に 持ってたの? |
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あー バッタバッタ返り討ちに してたからな 全部手放せて 清々したよ |
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簡単だったのう これでもう六個か 霊夢は残りの所有者は 四人だけだと言ってたな 二人は自分とこいつだとすると 後残りは二人…… でもそのうち一人は 太子様だから…… よし決めた そろそろ邪魔するぞ! |
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次の対戦相手の所に行くのか 気を付けろよ ここは迷いの竹林だ 空を飛んだって 簡単には抜けられないぞ |
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ぐぐぐ 先ほどは失礼しました 道案内をお願いしますぅ |
最後のボールの持ち主は |
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頼もーう! 我とボールを賭けて闘えー! |
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おやまあ お布施の方ですね |
極速! ライダー僧侶 聖白蓮 |
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ボールの方からやってくるなんて 手間が省けたわ |
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どうです? このボール この様な瑕疵の無い珠は徳のある このお寺に寄贈するに限る…… って、そんな訳あるかーい! お主の持つオカルトボールを 奪いに来たのだ |
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おやまぁご苦労様 でもよりによって私なんて 他に奪いやすい人だって 居るでしょう? |
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自分だってお主と闘うのは 気が進まぬのだが仕方が無い もう他に持っている人は 太子様だけなのじゃ |
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あら私の方が 簡単だとでも で、貴方は何で集めたいと 思っているの? |
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え? だって七つ集めると願いが 叶うって言うし 願いが叶ったら念願の…… いやなんでも無い 勝った気でいてはいかんな |
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まあいいわ 七つ集めたら 本当に願いが叶うのか 貴方のボールを奪って 試してみましょう 私は願いが叶うとは 絶対に思わないけどね! |