幻想郷に様々な都市伝説が広まっていた。 それらの多くが意図的に作られたつくり話であった。 自分にとって都合の良い都市伝説を、自らの力に変える手段が確立しつつあった。 それはともかく、彼女はとある用事で魔理沙の元を訪ねた。 |
掴もうぜ! オカルトボール! |
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香霖堂に居たら 面白いもん見つけちゃった この現象にはまだ誰も 気付いてないみたいだな 今のうちに 自分の力(もの)にしてやるぜ! |
恐怖! 学校の魔法使い 霧雨魔理沙 |
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お、おう、どうした? こんな時間に |
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ちょっと面白い物 見つけたもんでねー 魔理沙(あんた)相手に試そうかなと |
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試そう、ったあ 穏やかな話じゃ無いな だがな、私もだぜ 丁度良いと思ってたんだ 遠慮無く試させて貰うぜ! この不思議(オカルト)な力を! |
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あんたに試そう、ってのは 毒味(きのこ)の事だったんだけど… いきなり攻撃してくるなんて 何を見せてくれるのかしら? まさかもうお終いじゃ無いわよね? |
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当たり前だ 味わわせてやるぜ! 都市伝説(オカルト)の新しい使い方をな! |
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ま そんなもんか でも、面白くないか? 都市伝説は自由に操れるんだぜ? |
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わ、私も気が付いていたわよ でも、さっきの 奇妙なボールは一体……? |
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さあな |
オカルトな仙人 |
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なるほどねぇ 魔理沙も、玉をねぇ |
脅威! 願いを訊く仙人 茨木華扇 |
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魔理沙、も? |
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あ、うそうそごめん 何の話でしたっけ? |
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ふん とぼけたって無駄よ あんたならあの都市伝説(つくりばなし)について 何か知ってるかもと思ったけど やっぱりね |
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あの都市伝説って…… 『七つのオカルトボールを 集めると……』 |
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『大異変が起こる』 って奴 |
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『願いが叶う』 って奴? |
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ん? |
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え? |
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まあいいや でね、魔理沙が変な技使ったら 出てきたのよ、変な玉が 私はあの玉が 噂のオカルトボールだと思うのよねぇ そもそも誰が都市伝説(つくりばなし)を 利用して広めた噂なのか 判らないけど |
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貴方の魔理沙の話が 本当だとすると 今オカルトボールを 持っているのは貴方 |
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ん? |
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悪いけど…… 今この場で頂くよ! |
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やっぱり すんなり渡してはくれないか |
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(ここで本気を出すのは 色々と危ないな せめて警告だけでも) |
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何なのよ! あんたも変な玉だして! もしかして 本当に噂どおりに……? |
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霊夢、このボールは危ないわ これは誰かが作った噂では無い ボールだけ都市伝説(つくりばなし)じゃ無いわ! 恐らく本物の大異変(オカルト)よ! |
深秘的(オカルティズム)な夜の闇 |
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あいつったら変な事 言うもんだから 気になって眠れやしない |
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誰ッ? こんな夜に ………… 反応が無い つまり目の前には誰も居ない なぁんだ、やっぱり私は寝てたのか これは夢ね…… ……ってそんな訳あるかい! このオカルトオーラ! やらねばやられるわ……! |