STAGE 6 静かの海(裏)
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倶に天を戴かずとも |
Pure Furies |
BGM.故郷の星が映る海
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いかに策を練ろうとも 相手はそれを乗り越えて来る 口惜しや もう少しで宿敵に手が届くというのに |
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何だお前…… 魔力では無い 感じた事の無い力を持っている |
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まさか月面に地上人を送り込むなんて 頭の片隅にも無かったわ それに貴方は一度たりとも ミスせずにここまで来たようね ひとまず私の負けを認めよう |
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どういう事? |
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僅かな瑕疵でも厭う月の民が こんな綱渡りの手段を使うなんてね 私の読みが甘かった 既に勝負は決したのです…… |
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何か良く判らんが私が勝った って事で良いんだな 本当に良いんだな って何かムカつくな お前は何なんだよ |
純狐 Junko |
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私の名は純狐 月の民に仇なす仙霊である |
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理由は判らんが私がここに来た時点で お前の負けというルールだったんだな |
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そうですね だけど…… ここまでやってきた 貴方を称えて、勝負してやろう それが礼儀ってものでしょう |
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あーくそう! 私は最初から永琳の駒の一つでしか 無かったって言うのか、こんちくしょう! こんなやり場の無い怒り、全て お前にぶつけてやる! |
BGM.ピュアヒューリーズ 〜 心の在処
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そう、私も怒りだけが原動力なのです 彼女とは倶(とも)に天を戴かずとも 憎しみだけが純化する 見せよ! 命を賭した地上人の可能性を! そして見よ! 生死を拒絶した純粋なる霊力を! |
STAGE 7 夢の世界
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切り札はいつだって悪手 |
Evel Trinity |
BGM.見た事も無い悪夢の世界
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また来てしまったのですね…… だから言ったでしょう? 夢は現実以上に精神を侵すって もう貴方の狂夢は終わらないわ! |
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この答えに辿り着くまで 思ったより時間が掛ったわね 人間を使うという奇策を打ったのだから すぐに気付くと思ったのですが…… |
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お、やっぱりお前だったのか 月の民が幻想郷から 手を引かないんだ お前がまだ何かしてるんだろ? |
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月の民は夢の世界に逃げ込んだ 月の都に居られなくなった月の民は そうするだろうと私は読んでいた 勿論、私は先手を打った 夢の世界に刺客を 送り込んでいたのです さあ出ておいで! 地獄の女神、ヘカーティアよ |
ヘカーティア・ラピスラズリ Hecatia Lapislazuli |
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んもう 待ちくたびれたわよん |
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な、何だ? 一人じゃないだと? |
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ようやく、嫦娥の奴に復讐出来るのね? 腕が鳴るわー |
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いや、敵は月の民ではなくて 目の前の人間です |
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人間? ええ人間なの? 生身の? ふーん…… どれどれ |
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な、何だよ ジロジロ見るなよ |
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まあ良いでしょう この人間が純狐を手こずらせてるの? |
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手こずるなんてもんじゃ無い この人間のおかげで 我々の敗北が半分だけ決定した |
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ええええ? それほどまで…… |
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月の民は狡猾だわ こんな人間を送り込んでくるなんて |
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ふーん、面白い 純狐がそこまで言うんなら本物ね |
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まあ、良く判らんが 本物だ! このまま月の民が夢の世界に 閉じ込められていると幻想郷が危ないんだ お前達の仕業に間違い無い! 倒してやる! |
BGM.パンデモニックプラネット
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夢の世界にいる月の民を 縛り付けているのは勿論私よ あいつ等、夢の中だと無防備 なんですもの、簡単だったわ よし決めた! 本来なら、人間など相手に しないんだけど 『貴方は私の友人に楯突いた』 それだけの理由で貴方を地獄へ堕とす ただそれだけの理由だ! 死んでも悔しがれ! |