わーい!
夏はサイコーだぜー!
わーいサイコーだー!
(神に近づく蝶の妖精 エタニティラルバ)お、日焼けしたねぇ 夏をエンジョイしてるかい?
あたぼーよ!氷の妖精様は夏に本領発揮されるのさ!
アゲハチョウの妖精だって負けてないよ!力が無限に湧いてくるわ!
夏はどっちの物か、勝負だよ!
夏はどっちの物か、勝負だよ!
勝った!夏はもらったぜ!
負けたー あんた、なかなかやるね!
こんなに力が出てくるのは初めてだぜー
このまま幻想郷を支配してやんよ!
私の分も頑張ってきてね!期待してるわ!
任せとけ!妖精の未来はあたいが創る!
なんだ?
ここはうちのなわばりだべ
知るもんか!あたいは幻想郷の支配者になる妖精だぞー!
どこに行って何をしようがあたいの自由だー!
支配者?そうかい、支配だろうが何だろうが勝手にしてな
それはともかくここから出ていってくんろ
くそーその目はバカにしているだろー?
こうなりゃ実力行使だ!
威勢がいい妖精だな
いいだろう お望み通り掻っ捌いてやるぞ
お前、本当に妖精か?やるじゃないか
何だか力が湧いて仕方がないんだ
きっと真夏の太陽がそうさせるに違いない
真夏だと?
何を言ってる?今は真秋だべ
まあき?
あ、確かにーいつの間にか寒い!
ど、どうなってんだ?お昼まで確かに真夏だったはず……
そんなんで大丈夫なんかな幻想郷の支配者って……
ま、取り敢えず出ていってくんろ 小さな支配者さん
ま、いいか 涼しい今こそあたいの本領発揮よー!
おお、神社は紅葉真っ盛りだなー
紅葉だってー?
アンタは桜と紅葉の区別も付かないのね
桜だって?馬鹿言っちゃいけねぇ、秋に桜なんて……
おー!?桜だったー!
こんな馬鹿だけど妖力だけは一人前ねぇ
なんだこりゃぁ すげー、一日だなぁ
たった一日で真夏に真秋に真春になった
まあき、まはるってそんな言い方しないわよ
え、そうなの?
でもいいや、あたいが支配したらそう言わせるから!
周りの妖精達もそうなんだけどいつもより力を持っているみたい
こりゃあ、残念だけど追い出さないと行けないわぁ
神社の守護神としてね!
つ、強いー
妖精達が力を持っていることには気が付いていたけど、ここまでとは
よーし、また支配者に一歩近づいたぞー
私だって本気を出せば勝てる気がするけど……
これ以上、力を出すと暴走してしまいそうで
負け惜しみって奴ー?かっこわるーい
ぐぬぬ
さーて、次は何処に向かおうかなー
今なら誰にも負ける気がしないぜー
まあ、神社から出て行ってくれるのならなんにも文句は言わないけどね
でも、気を付けた方が良いわ 苟且の力には絶対何か裏があるんだから
私はその力に悪意を感じて……って、もう居ない!
ありゃあ、痛い目に遭うだろうな
ん?そこの妖精どうしたの?
今度の相手はお前かー!
最強の名を賭けて戦え!
ぷぷぷー
妖精が力を得ているのは誰のお陰だと思ってるんだか
力がみなぎるわー!
何故だろう、こんなに魔力が溢れ出てくるなんて……
妖精で試し打ちしてみたい!
あはははは そこで二人でつぶし合ってなー
それじゃあ僕は帰るねー
む、何言ってるんだか全然判らなかったけど
より強い奴が現れたってことで良いんだよね
季節外れの吹雪で見えないかも知れないけど
ここは魔法の森なのよ
だから?
誰であろうとも魔法を専門とする私に敵う筈が無い
馬鹿め!頭カサカサの馬鹿め!
勝負は強い方が勝つに決まってる
だから勝つ!
もの凄い自信ねぇ
地蔵は無仏の時代に衆生を救済するためにこの世に居るんだけど
妖精はその対象じゃ無かったね 残念無念、また来世ー!
こ、この妖精出来る!
よっわ 力が次から次へと溢れ出るぜー
そうか、私にいつも以上の力が宿っていると思っていたけど
貴方にも同じように不思議な力が宿っているのね
ドーピング同士の戦いなら妖精のその力も頷けるわ
そんなこたぁない これは正真正銘本来の実力だ
本当を言うとね私の魔法は生命操作なの
本気を出せば生命力の塊である妖精を無力化できたはずなのに
何故か貴方には効かなかったわ
何が言いたいの?
つまり、今の貴方は妖精の力以外で動いている……
んっ!?貴方の背中に扉があるわ!?
あたいの背中がどうしたって?……あっ!?
妖精が消えた……!?背中を触ったら吸い込まれるように……
……
……ま、妖精は救済対象じゃ無いしね 見て見ぬ振り、見て見ぬ振り
ここは何処だ?薄暗くてつまらん場所だなー
あれ!?さっきの妖精?
まさか、この妖精がさっきの地蔵に勝ったのかー。意外だな
誰だ?何であたいのことを知っている
あれ?さっき会ったのは気のせいか?
もー、舞ったらおっちょこちょいなんだから
妖精なんて引き入れてどうするのよ
僕の予定では魔法地蔵の奴を選んだつもりだったんだけどねぇ
予想外のことが起きているみたい
何をごちゃごちゃ言っているんだ
こっちはいつでもOKだよ!
予想外は人生の最高のスパイスさ
もー舞ったら、それでいつも苦労するんじゃない
(危険すぎるバックダンサーズ 爾子田 里乃 & 丁礼田 舞)予想外の妖精が選ばれたって良いじゃないか
それには実力が無いとねぇー
だからテストするよ!貴方の実力を!
どっちの奴が先に勝負するのかさっさと決めい!
予想外は人生の最高のスパイスさ 君もそう思うだろ?
喜べ戦闘民族よ!君の相手は二人同時だ!
ま、まだやるか!
このぐらいで良いか
へー、まあまあね 妖精にしては……だけど
残念だけど不合格
ああん>何か馬鹿にされてる?
所詮、僕たちが与えた力の上で戦っているだけで
貴方本来の力は大した物では無い
何をゴチャゴチャ言っているんだ?
現に今、あたいが勝ったじゃ無いか
これはテストだからね
今、貴方は私達の力によって強くなっているだけ
戦う振りして本来の力を見ていたのよ
ふざけんな!お前らがあたいに何かしたって!?
なる程判った!本来の力はもっと凄いってことだな!
ごめんちょっと待って
……え?……判りました
何?お師匠様から連絡?
お師匠様が私達を呼んでるわ
多分怒られると思う
げー!嫌だなぁ
(里乃&舞が何処かへと消える)
ちょっと待って、と言われたまま誰も居なくなった
……んー、えーっと?この場合はどうすれば
それに、何だあいつ等あたいの事なんて眼中にないって感じで
……
丁度いいや 勝手に暴れても良いって事だな!
さっきの奴らどこに行っちまったんだ?
それにしてもこんな暗い場所つまんない
帰ろ帰ろ
何だお前は
二童子の奴何をしてるんだ?変な妖精が紛れ込んでおるぞ
何だお前は!何か強そうだな!
あたいと戦えー!最強の称号を賭けて!
お前、気が付いていないのか?
それ以上暴走したら妖精とはいえ持たないかもしれんぞ
証拠に肌が黒くなってきているじゃないか
ああん?これは日焼けだぜ!夏の勲章だ!
(究極の絶対秘神 摩多羅 隠岐奈)
それは違うな
暴走の影響が見た目に現れているだけだ
完全に自我を失う前にここから去るがよい
お前に与えられた背中の力は解いてやるように言っておくぞ
無事に弱くなるし肌も元通りに戻るだろう
背中の力って何だよう
お前の後ろについて来ている季節武器の事だよ
その影響力無しではお前の力など見る影も無いぞ
ああん?これはあたいの力だ!
最強が怖くてしょうがないんだろ?いっちょ揉んでやるぜ!
お前の力を制御している私とお前が勝負するなんて愚の骨頂だ
だが……良いだろう 妖精の力も気になっていたからな
たまには部下に妖精を選ぶのも面白いのかもしれん
それもお前の力が見るに足る物だったらの話だがな
思う存分力を発揮せよ
そして私に見せてみよ!妖精が跳ね踊る暗黒能楽を!
おお、君はこの前の
お師匠様は気に入っていたみたいよ 意外だわー
だが、君の快進撃はここまでだ!
(中ボス戦)
とびらとびらとびら……
この景色 なんか前に見た事がある気がするなぁ
デジャブってやつ!
おお、お前はこの間の
おもしろ妖精じゃないか よく来たね
お前は誰だ?
おっとっと あれ?忘れているの?
お前に集めさせていた魔力を頂いた時に
一緒に記憶も失ったのかな?
うーん……そうだ!
思い出したかな 改めてようこそ
記憶を取り戻しにこの世界に来たのを忘れてた
ところでお前は誰だ?
こりゃ話にならんな 所詮、妖精は妖精か
惜しいな、前の時は覇気が感じられて妖精の新時代を見た気がしたんだが
お、馬鹿にされている気がするぞ?
気のせいではないぞ 目の前のコイツはただの残念な奴だ
さっさと背中の扉の魔力を頂いて元の世界に強制帰還させるか
やるきだな!いつでもかかってこい!
ん?……なんだと お前の背中の季節は……
どの四季にも属していないだと?
もっとも生命力が失われる季節の境目、土用……
ふっふっふ お前の愚劣な演技に騙されるところだった
やはりおもしろい妖精だな 一戦交えていくか?
あー、思い出したぞー!あたいが再戦したいのは
椅子に坐っていた奴だ!お前は関係無い、邪魔だよ
その時椅子に坐っていたのは私だ!見てわからんか
私と再戦したがっていたのならやってやろう
真なる秘神の力全て味わい尽くすが良い
勝った!長かった最強の旅も終わりだ!
見事だ!素晴らしすぎる!
ここまで背中の扉を使いこなせた妖精は初めてだ
しかしお前の戦い方には疑問も残る
私の裏をかいて季節の隙間の魔力を集めたというのに
それを余り意識していないようにも見受けられる
背中の扉?季節の隙間?何言ってんのお前
あたいが勝った お前は負けた、ただそれだけだ!
ふっ、演技には見えないな
本当にお前はただの妖精だ
お前が季節の隙間を使ってやってきたのはただの偶然か、それとも……?
だから季節の隙間って何だよ
それぞれの季節と季節の間には、春夏秋冬のどの季節にも属さない瞬間というのがある
その瞬間は自然の力が衰え精神が生命を凌駕するのだ
何故かお前は、妖精の苦手な瞬間を選んで私に挑んできたのだ
偶然か必然か、それが原因でその力を奪って強制退出出来なくなった
その事に私は驚いたんだよ そして気に入った
選んでって……あたいは何もしていないけど
ちなみに、どの扉から入ってきたの?
ラルバんところの背中の扉からだ
アゲハチョウの妖精だよ
アゲハチョウの妖精 なるほど……
そこは本来なら夏の扉の筈だが
そいつはアゲハチョウの妖精では無く常夜神なのかもしれんな
私に敵対する神の一つだ
こうなると偶然とは思えないな
まあいい、とにかく面白い妖精を見つけた事には変わらん
どうだ?私の元で働いてみないか?
働く?なんで?
私は二童子の後継者を探していたんだよ
踊って馬鹿騒ぎするだけの仕事だよ 前例は無いが妖精だって出来るかもしれん
仕事かぁ あまり興味が無いなぁ
妖精の仕事って、奴隷の様にこき使わされてるのしか見た事無いしねぇ
まあ、考えて置いてくれ 時間は無限にある