完全で瀟洒なメイド 十六夜 咲夜 Sakuya Izayoi |
EPISODE 1 | チルノ or ミスティア・ローレライ | |
EPISODE 2 | チルノ or リリカ・プリズムリバー or ミスティア・ローレライ | |
EPISODE 3 | 魂魄 妖夢 or 鈴仙・U・イナバ or リリカ・プリズムリバー | |
EPISODE 4 | 博麗 霊夢 or 霧雨 魔理沙 or 魂魄 妖夢 or 鈴仙・U・イナバ or リリカ・プリズムリバー | |
EPISODE 5 | 博麗 霊夢 or 霧雨 魔理沙 or 魂魄 妖夢 or 鈴仙・U・イナバ | |
EPISODE 6 | 因幡 てゐ | |
EPISODE 7 | メディスン・メランコリー | |
EPISODE 8 | 小野塚 小町 | |
EPISODE Final | 四季映姫・ヤマザナドゥ |
咲夜 | 竹の花が…… |
??? | 珍しいでしょう? |
楽園の素敵な巫女 博麗 霊夢 Reimu Hakurei | |
霊夢 | と言っても花は珍しくないけど。 |
咲夜 | これだけ咲いていれば今夜は竹の花のご飯ね。 |
霊夢 | 私は筍ご飯の方がいくばくか良いわ。 |
咲夜 | 珍しい食材の方が、何故美味しいのか判る? それは人間は舌で味を感じるのではなく、 脳で味を感じるからなのよ。 |
(負け) | |
霊夢 | でも筍は季節じゃないわね。 |
咲夜 | 何処まで行っても花しか無いのね。 これじゃ何が起こっているのか判らないわ。 |
??? | どうした? |
普通の魔法使い 霧雨 魔理沙 Marisa Kirisame | |
魔理沙 | お前も犯人捜しか? |
咲夜 | いや、ただ花が綺麗だったから。 |
魔理沙 | お前は蜂か。 |
咲夜 | ただその辺を飛んでいるだけじゃ、 目的の場所は見つからないわね。 |
(負け) | |
魔理沙 | 最近、みんなの目的意識が失われている気がするな。 |
咲夜 | あれ? ここも花だらけなのを想像していたけど…… |
??? | 花だらけなのは、 |
半人半霊の半人前 魂魄 妖夢 Youmu Konpaku | |
妖夢 | この世だけです。 ここは、あの世はいつも通りなのです。 |
咲夜 | そうなのね…… その辺に何かヒントが有りそうね。 |
妖夢 | 嘘じゃないですよ? |
妖夢 | 嘘じゃないって言ったのにー |
咲夜 | それを言ったから急に怪しく見えたのよ! |
(負け) | |
妖夢 | 嘘じゃないって言ったのに 何で攻撃するんですか。 |
咲夜 | この家はいつも暗いわよねぇ。 紅魔館も窓は少ないけど、ここまで…… |
??? | 日本家屋は品のない灯りを点けたりはしないの |
狂気の月の兎 鈴仙・U・イナバ Reisen Udongein Inaba | |
鈴仙 | だから、この位暗いものなのよ。 で? 何の用? |
咲夜 | ヒントを探しているのです。 |
鈴仙 | ヒントの前に問題を教えてよ。 |
咲夜 | そもそも家の中に入った時点で 間違いだったわね。 花が見えないし。 |
(負け) | |
鈴仙 | ああ、花の事? それは私が調査中よ。 |
咲夜 | 暖かくなったとはいえ、 まだ湖の上は寒いわね。 |
??? | 蛙や蛙〜春を忘れて冬眠、冬眠。 |
氷の小さな妖精 チルノ Cirno | |
チルノ | 蛙を冷やすと冬眠から目が覚めないのよね。 楽しい。 |
咲夜 | 楽しい? |
チルノ | ああ楽しい。 不自然な花を見るより楽しいよ! |
咲夜 | 悪戯が過ぎる貴方は、妖怪ガマから痛い目に遭わされる運命にあると思う。 |
(負け) | |
チルノ | 冬眠というか凍っちゃったかも。 凍眠ね。 |
咲夜 | 雲の上には…… 何も異常は見つけられないわね。 |
??? | お空の上にまでやってくるなんて。 |
騒霊キーボーディスト リリカ・プリズムリバー Lirica Prismriver | |
リリカ | 珍しいじゃないのー |
咲夜 | まあ、何かヒントになる物は無いかなと思ったんだけど。 |
リリカ | よっぽど見当が付かないのねー 花の異変の原因が雲の上に有る訳無いじゃん。 |
咲夜 | 雲の上はいつものように騒がしかったが、 花は咲いていなかった、と…… |
(負け) | |
リリカ | さあさあ、私のソロ活動はここから始まるの。 |
咲夜 | この辺は昼間でも余り通らないところだけど 結構綺麗なのね。 |
??? | 春風や〜教えておくれ〜♪ |
夜雀の怪 ミスティア・ローレライ Mystia Lorelai | |
ミスティア | 明日のおかずと今晩のおかず〜♪ |
咲夜 | 春風に訊くまでもないわ。 明日のおかずはフライドチキン。 |
ミスティア | 今晩のおかずはメイド人間! |
咲夜 | ではさっそく。 |
(負け) | |
ミスティア | こんな道を通ろうとした人間が愚かなのさ。 |
咲夜 | どうしてかしら。 地上はまんべんなく異変なのに…… |
??? | あれ? 竹林で迷ったのかなぁ |
幸運の素兎 因幡てゐ Tewi Inaba | |
てゐ | さっきから何度もここを通ってるわよねぇ。 |
咲夜 | あ、何か小さな変化が起こった予感がするわ。 これで、花の異変にぐぐーと近づいたかも知れない。 |
てゐ | 花? 竹林で迷ってるんでしょう? 竹林から出たいなら、私の言うとおりに 帰るといいわよ。 |
咲夜 | いや、最初から迷ってないけどね。 でも、貴方から貰った幸運で目的地が判りそうな気がするわ。 |
(負け) | |
てゐ | 竹林から抜ける道は、あっち。 あはは。 |
咲夜 | いつもは絶対来ない山に入ってみたけど…… こんな所に鈴蘭畑があるなんて初めて知ったわ これは薬に良いかもしれないわね。 |
??? | 薬ですって〜? 毒薬でも作ろうと言うのかしら。 |
咲夜 | あら誰か居たのかしら。 |
小さなスイートポイズン メディスン・メランコリー Medicine Melancholy | |
メディ | そうねえ。今は鈴蘭が咲き放題だから 毒薬も作り放題だわ。 |
咲夜 | 鈴蘭ってそんなに毒ありましたっけ? |
メディ | 毒はね。 強すぎるとすぐにはき出されてしまう。 でもほんの微量の毒は気が付かないうちに全身にまわるの。 一番怖い毒は、少しずつ体を蝕んでいく毒、 精神を蝕んでいく毒。 |
咲夜 | そんなこと言ったら、お酒なんか一番の毒なのかしら? |
メディ | うふふ。 貴方は幸運ね。 こんな鈴蘭畑で眠れるなんて。 |
咲夜 | さっき幸運の兎を見つけたからね……って、 そういえば、何か眠くなってきたわ…… |
メディ | こんな微弱な毒で覆われた鈴蘭畑。 本来花は毒を持つのよねぇ。 |
咲夜 | 昨日ちょっと遅くまで起きてたからかしら? これは早めに勝負をつけないと…… ってなんで、貴方はこの毒が平気なの? |
メディ | あは、見て判らないのー? 私は生き物でも死に物でも無いもん。 私は捨てられた人形なんだから。 私にとって毒なんて化粧品でしかない! |
咲夜 | ここは危険だわ…… 早くここから離れた方が良いわね。 |
メディ | ああもう…… 躰の修復に時間がかかりそう。 |
咲夜 | やっぱり、微弱な毒より、即効性の毒の方が 強いんじゃないかしら? |
メディ | うーん。そうかも。 じゃあこれ飲んでみて? |
咲夜 | 何かしら。 |
メディ | ベラドンナドリンク。 |
咲夜 | 誰が飲みますか。 |
(負け) | |
メディ | そのまま……ゆっくりと…… 躰に、心に毒がまわるわね。 |
咲夜 | 行ける場所は殆ど行き尽くしたわね。 春の花、夏の花、秋の花、冬の花、毒の花、 何処に行っても同じような光景だったわ。 ただ、さっきの鈴蘭畑で気付いたけど、 同じ花なら、生命力を感じさせる花が怪しい。 重大なヒントね…… |
??? | また死にたがりが来たか。 今ならまだやり直せる。思い直すんだ! |
咲夜 | あれ? 私は何時自殺しようと思ったのかしら。 |
??? | ここは無縁の者が眠る無縁塚。 生きた人間が来る目的なんて自殺しかない。 |
咲夜 | 私は、生命力を感じさせる花を探して ここまで来ただけですわ。 私に生の良さを訴える貴方は誰かしら? |
三途の水先案内人 小野塚 小町 Komachi Onoduka | |
小町 | あたいは三途の川の一級案内人、 小野塚の小町。 自殺者なんか、川の途中で落としてやるから その覚悟しな。 |
咲夜 | 覚悟しないわよ。もう。 毒のある花が怪しいとすれば、一番彼岸花が怪しいと思ってここに来たの。 |
小町 | 彼岸花? 馬鹿だなぁ。 今の時期に彼岸花なんて咲いている筈が…… |
咲夜 | 咲き放題よ? 貴方の周りをご覧なさい? |
小町 | ええ? どうなってるの? 彼岸花が咲いている、それに紫の桜も…… あれ? これってもしかして! |
咲夜 | なんか知っているようね。 |
小町 | い、いや。何にも知らないわ。 |
咲夜 | 幻想郷中を飛び回り何処に行っても手掛かり一つ無く…… 普段来るはずもない無縁塚までやってきて、 ようやく原因が判明しそうだわ。 |
小町 | 知らないってば、 あたいは忙しいから、これにて…… |
咲夜 | ちょっと待て。 今逃げたら自殺するわよ? |
小町 | ぎゃあ、 迷惑な人間だなぁ。 でも忙しいのはほんと。 |
咲夜 | 彼岸花は正解だったわね。 今、貴方を逃すわけにはいかないよ! |
小町 | 判ったよ。 この狂い咲きの彼岸花は、 あたいの仕事の忙しさを表すバロメータ 外の世界の平和が乱れた証拠の毒の花、 仕事の邪魔するなら容赦はしない! |
咲夜 | で、花の異変はなんだったのかしら? |
小町 | だから〜 仕事を邪魔しないでよ〜 このまま私の仕事の邪魔をするときっと…… |
咲夜 | ボスに怒られちゃうとか? |
??? | 何サボってるの! 小町! |
小町 | きゃん! |
咲夜 | (あら冗談のつもりでしたのに……) |
(負け) | |
小町 | 自殺するなら殺してやるからな、 その覚悟で居るが良い。 |
??? | 小町が何時まで経っても霊を運んでこないから 様子を見に来れば…… 此岸は幽霊だらけ花だらけ。 おまけに小町は人間と戯れている、 何をサボっているのかしら。 |
咲夜 | あら、私が仕事の邪魔をしたわけではないですわ。 |
??? | 現状では、小町の仕事量が多すぎるのね。 |
咲夜 | 貴方達の商売繁盛の話はどうでも良いのです。 それより、周りの現状を見てください。 花の咲き方が異常だと思いませんか? |
??? | 勿論判っています。 でもそれも商売繁盛の話と同じなのですよ。 |
咲夜 | (花が咲いて商売繁盛って、 この人は花売りかしら?) |
楽園の最高裁判官 四季映姫・ヤマザナドゥ Sikieiki Yamaxanadu | |
四季 | 花はね。外の世界の霊が行き場を失って 取り憑いているのでしょう。 死んだことさえ気が付いてない霊が これだけいると言う事ね。 |
咲夜 | ……霊が増えたって、どういう事かしら? |
四季 | さあ…… そういう幽霊が増えた原因は判らないわね。 |
咲夜 | 大量殺人かしら? 良くありそうな話ですね。 |
四季 | そんな事より、貴方。 そう、貴方は少し人間に冷たすぎる。 |
咲夜 | ナイフは血の通わない金属ですから。 |
四季 | そのまま死んでしまうと…… 貴方は川を渡るのに時間がかかる。 |
咲夜 | それは、どういう意味かしら? |
四季 | 下手をしたら川を渡れないかも知れない。 川の幅は、その霊の歴史の幅。 生前の行いで幅が決まるのです。 |
咲夜 | よく分からないけど三途の川を渡るのに時間がかかると 何が困るのかしら? |
四季 | 彼岸に渡るまでに霊が疲労する。 それに川の船は居心地が悪いのです。 |
咲夜 | ふーん、霊でも疲れるのね。 でも、良いじゃない死んだ後の話でしょ? それより今の事を大切にしないと…… だからまずは目の前の花をどうにかしようと |
四季 | 今の内に悔い改めないと、 死んでから後悔しても遅い。 今を大切にすることを善だと思う人間が増えたのは、 非常に嘆かわしい事です! 死後の生活を良い物にしようという考えが、 人生を善い物にする唯一の方法だと知れ! |
Ending No.3 | |
(負け) | |
四季 | まずは、私の裁きを畏れなさい。 それが善行の一つになるでしょう。 |