楽園の最高裁判官 四季映姫・ヤマザナドゥ Sikieiki Yamaxanadu |
EPISODE 1 | チルノ or ミスティア・ローレライ | |
EPISODE 2 | チルノ or リリカ・プリズムリバー or ミスティア・ローレライ | |
EPISODE 3 | 魂魄 妖夢 or リリカ・プリズムリバー or 因幡 てゐ | |
EPISODE 4 | 魂魄 妖夢 or 鈴仙・U・イナバ or 因幡 てゐ | |
EPISODE 5 | 十六夜 咲夜 or 魂魄 妖夢 or 鈴仙・U・イナバ or 因幡 てゐ | |
EPISODE 6 | 霧雨 魔理沙 | |
EPISODE 7 | 射命丸 文 | |
EPISODE 8 | 小野塚 小町 | |
EPISODE Final | 博麗 霊夢 |
四季 | 小町ったら、まだまだ全然じゃない。 何があらかた幽霊は片付きました、よ。 |
??? | あら、 |
完全で瀟洒なメイド 十六夜 咲夜 Sakuya Izayoi | |
咲夜 | もっと部下に言ってやってください。 花が元に戻る気配が無いんだから。 |
四季 | 言っておきますわ。 で、貴方は少しは優しくなりましたか? |
咲夜 | 体に良いお茶を飲むようにしました。 |
四季 | 体に優しいのも良いですが、もっと全体的に優しくなるようにしましょう。 |
(負け) | |
咲夜 | そんなことより、何時になったら花が元通りになるのかしらね。 |
四季 | 冥界は暢気ねぇ。 彼岸は大忙しだって言うのに。 |
??? | これはこれは、 |
半人半霊の半人前 魂魄 妖夢 Youmu Konpaku | |
妖夢 | 閻魔様では無いですか。 わざわざ冥界まで来るって事は一大事ですか? |
四季 | いいえ、貴方が私の教えを理解しているか 見に来たのです。 |
妖夢 | ええ、きっと理解しています。 ほら、美味しいお茶を淹れる事も出来ます。 |
四季 | そんな事教えたかしら? いい? 貴方の剣は迷いを断つ剣なの。 迷いのない人間は悟りを開いた人間。 それは成仏と同じなのです。 今の貴方の判断で容易に成仏させてはいけません。 |
(負け) | |
妖夢 | だって、幽々子様はそんなことしか教えてくれないのです。 |
四季 | この家に住んでいるのね。 |
??? | ああこれは閻魔様。 |
狂気の月の兎 鈴仙・U・イナバ Reisen Udongein Inaba | |
鈴仙 | どうしたのですか? 何かあったのですか? |
四季 | 貴方がきちんと私の教えを理解しているか 見に来たのです。 |
鈴仙 | 教えって…… 抽象的すぎて良く判りません。 |
四季 | ふぅ、 貴方は罪の念を持ち続けて生きるしかなさそうね…… |
(負け) | |
鈴仙 | ま、真面目に生きていますんで、閻魔様のお手を煩わせる事はありません。 |
四季 | 様子を見に来ましたよ。 |
??? | ああ! |
氷の小さな妖精 チルノ Cirno | |
チルノ | また口うるさいのが来たね。 |
四季 | 私の言ったこと、ちゃんと心がけているかしら? |
チルノ | いや、良くわかんなかったし。 |
四季 | まあ、妖精は良いですか。 そんな高い精神を持っている訳でもないし。 |
(負け) | |
チルノ | なんだか気分悪いから、ちょっと出かけよ。 |
四季 | この辺ね、幻想の音が聞こえてくるわ。 |
??? | ああ貴方様は、 |
騒霊キーボーディスト リリカ・プリズムリバー Lirica Prismriver | |
リリカ | いつぞやの説教好きの…… |
四季 | 今日は、私の言いつけを守っているのか 監視しにきました。 |
リリカ | なんだっけ言いつけって? |
四季 | 幽霊以上に儚いのが騒霊なのです。 吹けば消えてしまう位。 |
(負け) | |
リリカ | ああ、油物を控えろって事だっけ? |
四季 | 騒々しい歌が聞こえてくるわ。 |
??? | 五人囃子の〜♪ |
夜雀の怪 ミスティア・ローレライ Mystia Lorelai | |
ミスティア | 首取れた〜♪ |
四季 | こら。私の言ったことを忘れたの? |
ミスティア | え? 何時何を言ったのよ! |
四季 | 鳥に教えを説いても時間の無駄ね。 |
(負け) | |
ミスティア | 歌の邪魔をするなんて酷い。 |
四季 | 私は竹林でも迷うことは一切無い。 |
??? | あ! |
幸運の素兎 因幡てゐ Tewi Inaba | |
てゐ | どっかで見たことのある顔。 |
四季 | 貴方が私の言いつけを守っているか 見に来ました。 |
てゐ | ああ、勿論ですとも。 あれからまっとうに生きる事にしました。 |
四季 | まだ嘘ばっかり言うのね。私に裁かれる前に 誰かに報復を受けても知らないですよ? |
(負け) | |
てゐ | そんじゃあ、私はこの辺で〜。 |
四季 | いつも動き回る人間を捕まえるのはやっかいよねぇ。 |
??? | 誰のことだ? |
普通の魔法使い 霧雨 魔理沙 Marisa Kirisame | |
魔理沙 | 私もそれで苦労するんだが。 |
四季 | いたいた。 どうですか、私の教えを守っていますか? |
魔理沙 | だから、嘘なんて吐いてないってば。 |
四季 | 嘘を吐かない人間なんて居ないのです。 ですから、嘘を吐かないなんて堂々と言える事自体が嘘つきの証拠です。 |
(負け) | |
魔理沙 | じゃ、これから行くとこあるんでね。 |
四季 | 天狗がこの辺に居たはず。 |
??? | あ、もしかして |
伝統の幻想ブン屋 射命丸 文 Aya Shameimaru | |
文 | 閻魔様ですか。 今度は何か起こったのでしょうか? |
四季 | 貴方が私の教えを理解しているか 見に来たのです。 |
文 | 勿論です。 私なりに新聞について考えました。 |
四季 | そう。では、改めて問います。 新聞とは何のために存在するか。 |
文 | 新聞の記事にすることで、真実が変わる。 変化した真実を記事にすると、また真実が変わる。 理解せずに記事を書く事は愚かなことですが、 その事を理解さえしていれば、 新聞は事実を変える力を持つ。 |
四季 | では、貴方はどう新聞を書いていくか。 |
文 | 世を正す様に新聞を書くのです。 事実を変え、この世を良くしていくのです。 |
四季 | 惜しい、30点。 |
文 | 30点って惜しいのですか? |
四季 | もうちょっと深く考える事ね。 |
四季 | 新聞は、事件を起こすためにあるのです。 貴方は、自分の記事が引き起こした事件の罪も全て被る覚悟が必要です。 何故そんな事までして記事を書かないといけないのか。 それは、真実を変える力は、何よりも大きな力だからなのです。 |
(負け) | |
文 | 閻魔様の事は記事にはしません。 一応プライバシーは守らないといけませんから |
四季 | 小町ったら、全然じゃないの。 彼岸花も咲き放題じゃないの。 何が、もうすぐ終わります、かしら? |
小町 | ああ済みません。済みません。 |
三途の水先案内人 小野塚 小町 Komachi Onoduka | |
小町 | いますぐに片付けますんでー。 |
四季 | いま、色々な人間や妖怪相手に教えを説いてきたっていうのに。 自分の部下がこんなじゃ、説得力が無いじゃないの。 |
小町 | いえいえ。 これでも頑張っているのです。 ただちょいと今年の幽霊の量が異常だっただけですんで。 |
四季 | 減らず口もいい加減にしなさい? 船の速度だって他の死神より遅いし…… どうせ幽霊と無駄話でもしてるんでしょう? |
小町 | いえいえ滅相もない。 私は口数も少なくもっとも真面目な死神ですよ。 |
四季 | 小町は欲が足りないのよ。 |
小町 | はい? |
四季 | 死者を運ぶときに、渡し賃を貰うでしょう? 渡し賃が多そうな客、つまり徳の高そうな客を優先的に運べば…… 川を渡る時間も大して掛からないし、 効率が良いし、儲かるし…… |
小町 | あ、いや。 儲ける気が無いわけではないですよ? |
四季 | 死神がお金を稼ぐことは、生前の行いの善い者を好待遇で迎える事にもなる。 つまり、お金を稼ぐこと、それが善行なのよ。 |
小町 | はい、判ってはいるんですがー。 まぁ、悪い奴の体験談も面白くてですねぇ。 |
四季 | 無駄話をしちゃうと。 |
小町 | いや、あ、まぁ。 |
四季 | 貴方ももっと勉強しないとね。 |
四季 | お金を稼ぐことが善くない事の様によく言われるのは、 徳のない人間が妬みで言うことなのです。 働かない事が善である事は無いのです。 お金の仕組みは、稼ぐことと使うことが善行になる様に出来ているのです。 |
小町 | ええ、判っています。 だから、神社にはお賽銭が入らないのですね? |
四季 | 頭で判っているなら実行しなさい。 不言実行です。 |
(負け) | |
小町 | 済みません。済みません。 |
四季 | ここの桜が散るには、もうちょっと時間がかかりそうね。 なんだかんだ言っても、幻想郷の者達は、 外の者に比べると悪いところは少ない。 ここの桜に宿る者の罪は、外の世界の犯罪とは無関係のものなのです。 法律は人間が決めた約束。 法で裁けない罪を私は裁くのです。 |
??? | あら、まだ全然じゃないの。 |
楽園の素敵な巫女 博麗 霊夢 Reimu Hakurei | |
霊夢 | もうすぐ、もうすぐって言って。 何時になったら桜が元通りになるのよ。 |
四季 | 丁度良いところに来ましたね。 どうですか? 私の教えを理解して守っていますか? |
霊夢 | だから、焼いて食べるようにしているわよ。 色々な物を。 |
四季 | 紫の桜の下は罪を持った霊でいっぱいです。 徳のある霊から順番に彼岸に帰すので、 ここの桜は一番最後になるでしょう。 いえ、ここに限らず最後まで残るのは桜の花。 |
霊夢 | そうなの? 桜の花が一番掃除が大変なのに…… |
四季 | 桜だけが残ったとき、初めて幻想郷は新たな暦を読み始めるでしょう。 今年は六十年に一度訪れる「生れ変わり」の年なのです。 言うなれば、幻想郷の「還暦」 そして桜の花は死と共に再生を意味します。 |
霊夢 | 何で六十年に一度そういう年が訪れるのかしら? |
四季 | よく干支なんかで言われることがありますが、 アレは後から人間が付けた当てずっぽうです。 六十年とは、本当は自然の状態を全て言い表す数字なのです。 日、月、星の三精。 春、夏、秋、冬の四季。 木、水、火、土、金の五行。 三精、四季、五行をかけると三×四×五=六十となり、 六十は自然の物を全て表す組み合わせの数となるのです。 つまり、自然は六十年で一度生まれ変わる。 幻想郷は今年で蘇生する。 |
霊夢 | そうなのかしら? 六十年前は生まれてなかったから確かめようがないわ。 |
四季 | 洞察力があればすぐに判る筈よ? 六十年前にもこの異変を見た者は、余り大騒ぎをしていないでしょう? |
霊夢 | 大騒ぎしている奴も居るけどね。 |
四季 | 六十年は記憶も一巡してしまうのです。 それに、特殊な異変とかでは無いので 記憶から失われやすいのでしょう。 |
霊夢 | そうだったのね。 どうも危険を感じない異変だと思ったわ。 って、騙されないわよ? 花が咲いている理由はあんたらがサボっているからでしょう? |
四季 | 幽霊が増えた理由が、六十年に一回くらい起こるのです。花はその結果です。 地震、噴火、津波、戦争。 何かは判らないけど……。 |
霊夢 | 何にしてもあんたらが頑張れば元に戻るはず! |
Ending No.14 | |
(負け) | |
霊夢 | さ、さっさと戻って幽霊を彼岸に送りなさい! |